狂犬病の予防注射
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大正の始めごろから、予防注射についても色々な努力がなされました。大正4年(1915年)東京微生物研究所の押田予防液、つづいて北里研究所の梅野予防液、大正9年(1920年)近藤予防液が完成し、その結果は広く海外でも認められました。
しかし当時は、感染する前に予防的な意味でのワクチン接種を行いませんでした。これは、ワクチン接種をすると強い副作用があったためです。
現在は、新しいワクチンが開発されたため、以前のような副作用はまったくといってよいほどなくなりました。
その結果、人も安心して予防的にワクチンを接種することができます。また、狂犬病の疑いのある動物から傷をうけても、発病する前に予防接種をすれば、その効果があります。
記事ID:115-001-20240726-006841