第3回諮問 動物保護管理審議会
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1 諮問
平成10年7月15日(水曜日)
2 諮問事項
(1)猫の適正飼育推進策について
(2)動物取扱業者の指導育成策について
3 諮問理由
(1)猫による生活環境被害等に関する苦情が近年顕著となっている。この背景として、都市化に伴う居住環境の変化や快適な生活環境を求める都民意識の高まり等があげられる。これまで、猫の飼育に関しては具体的な規範がなく、飼い主の責任もあいまいなことから、行政として対応に苦慮してきた。このため、今日の都市環境にふさわしく都民から支持される効果的な対応策が必要となっている。
(2)動物取扱業に対しては、届出義務を課し監視指導を行ってきた。しかしながら、最近では、悪臭・騒音といった生活環境面の苦情のほか、これまで一般に飼われていなかった動物種が流通販売される傾向もあり、衛生管理面の危険性も懸念される。このため、動物取扱業に対する新たな監視指導体系の整備や従事者の能力向上が求められている。
4 審議会委員
◎会長 ○副会長
加藤 由子 | 作家 | |
柴内 裕子 | 開業獣医師 | |
◎ | 関 哲夫 | 弁護士 |
○ | 森 祐司 | 東京大学教授 |
山口 安夫 | 総理府動物保護管理専門員 | |
会田 保彦 | 財団法人日本動物愛護協会理事・事務局長 | |
尾上 多喜雄 | 社団法人日本愛玩動物協会理事長 | |
辻 弘一 | 社団法人東京都獣医師会副会長 | |
藤井 多嘉史 | 社団法人東京都動物保護管理協会常任理事 | |
山口 千津子 | 社団法人日本動物福祉協会獣医師調査員 | |
石井 栄子 | 主婦連合会常任委員 | |
加藤 一郎 | 東京都環境保全推進委員会委員 | |
長沢 容子 | 社団法人東京都小学校PTA協議会理事 | |
矢口 サキ子 | 東京都生活協同組合連合会常任組織委員 | |
谷茂岡 正子 | 社団法人東京都新生活運動協会理事 | |
菅原 一秀 | 都議会議員(自由民主党) | |
鈴木 貫太郎 | 都議会議員(公明党) | |
田中 智子 | 日本共産党東京都議会議員団 | |
町田 好男 | 文京区助役 | |
後藤 満 | 八王子市助役 |
第1回審議会
1 開催日時・場所
平成10年7月15日(水曜日)午後1時50分から午後3時30分まで
2 主な内容
知事からの諮問
3 配布資料
〈猫の適正飼育〉
1 東京都における猫の実態調査の概要
2 東京都における猫免疫不全ウイルス及び猫白血病ウイルスの感染状況
3 猫の苦情、引取り、処分、路上死体等
4 不妊去勢手術助成の実施
5 猫の飼育に関する東京都の普及啓発
〈動物取扱業〉
1 動物取扱業の業種別届出数
2 動物取扱業に対する苦情
3 危害防止の観点から問題と思われる主な例
4 動物取扱業の一斉監視結果
5 適正飼育講習会実施の概要
4 会議録
第2回審議会
1 開催日時及び場所
平成10年10月14日(水曜日)午前10時から正午まで
都庁第一本庁舎42階北塔特別会議室A
2 主な内容
1 猫の適正飼育推進策について(中間報告)
2 動物取扱業者の指導育成策にいて
3 配布資料
参考資料
1 東京都における猫の飼育実態調査の概要
2 猫の苦情、引取り、処分、路上死体等
3 東京都における猫免疫不全ウイルスおよび猫白血病ウイルスの感染状況
4 猫の飼育に関する諸外国の実情
5 猫の行動学的特長と屋内飼育への応用について
6 動物保護相談センターでの猫の引取り数の推移
4 会議録
公聴会
「猫の適正飼育推進策について(中間報告)」に対し、都民から意見を聴く会を開催しました。
1 日時
平成10年12月2日(水曜日)午前10時から正午まで
2 場所
衛生局研修センター
3 会議の趣旨
東京都動物保護管理審議会が、中間報告について広く都民からの意見を聴き、審議の参考とする。
4 意見発表者
18名
第3回審議会
1 開催日時及び場所
平成11年3月12日(金曜日)午前10時から正午まで
都庁第二本庁舎31階特別会議室22
2 主な内容
答申案の審議
3 配布資料
なし
4 会議録
第4回審議会
1 開催日時及び場所
平成11年3月29日(月曜日)午前10時から正午まで
都庁第一本庁舎5階大会議場
2 主な内容
答申について
「猫の適正飼育推進策」について
「動物取扱業者の指導育成策」について
提言について
「動物保護相談員の活用と特定動物許可制度の見直し」について
3 配布資料
なし
4 会議録
答申
平成10年7月15日に「猫の適正飼育推進策について」及び「動物取扱業者の指導育成策について」諮問し、平成11年3月29日に答申を受けました。
猫の適正飼育推進策については、法的規制によるのではなく、人々の意見に基づく社会的ルールによって推進されるべきとして、対策が提言されました。
動物取扱業者の指導育成策については、新たな制度の導入と指導体制の整備が提言されました。
さらに、「動物保護相談員の活用と特定動物許可制度の見直しについて」の提言も行われました。