日本における狂犬病の発生状況
西暦984年永観2年、丹波康頼という人が撰述した「医心方」という本に、狂犬病の症状や治療方法が書かれていますが、狂犬病が日本で発生したかどうかは明らかではありません。
少し時代はとびますが、1736年天文元年、野呂元丈という人が書いた「狂犬咬傷治方」という本の中で、「近年、他国より狂犬きたりて人をかむ」と時の将軍吉宗に報告しています。
その後、現在の山形県酒田市一帯で流行したとの記録があります。
昭和6年以降の全国及び東京での狂犬病の発生状況は表のとおりです。幸いにして、昭和32年以降は全国的に発生はありません。
年次 | 全国 | 東京 |
昭和6年 | 44頭 | 22頭 |
昭和7年 | 63頭 | 26頭 |
昭和8年 | 21頭 | 21頭 |
昭和9年 | 11頭 | 10頭 |
昭和10年 | 11頭 | 7頭 |
昭和11年 | 13頭 | 3頭 |
昭和12年 | 5頭 | 5頭 |
昭和13年 | 6頭 | 4頭 |
昭和14年 | 4頭 | 4頭 |
昭和15年 | 3頭 | 1頭 |
昭和16年 | 15頭 | 15頭 |
昭和17年 | 4頭 | 4頭 |
昭和18年 | 1頭 | 1頭 |
昭和19年 | 733頭 | 520頭 |
昭和20年 | 94頭 | 38頭 |
昭和21年 | 24頭 | 14頭 |
昭和22年 | 37頭 | 28頭 |
昭和23年 | 141頭 | 91頭 |
昭和24年 | 614頭 | 190頭 |
昭和25年 | 867頭 | 256頭 |
昭和26年 | 319頭 | 115頭 |
昭和27年 | 231頭 | 72頭 |
昭和28年 | 176頭 | 128頭 |
昭和29年 | 98頭 | 47頭 |
昭和30年 | 23頭 | 3頭 |
昭和31年 | 6頭 | 0頭 |
昭和32年 | 0頭 | 0頭 |
昭和33年 | 0頭 | 0頭 |
お問い合わせ
このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 動物管理担当(03-5320-4412) です。