1. 訪日外国人向け
外国人旅行者が日本を旅行中に怪我や病気になると、医療費が非常に高額になる場合あります。
安心して旅行するために、十分な補償の民間医療保険の加入が必要です。
医療費不払いの経歴がある訪日外国人は、以降の日本への入国を拒否される可能性がありますのでご注意ください。
【自転車と衝突し、外傷性気胸・肋骨骨折の場合】
手術+入院+移送費
750万円
手術及び19日入院、付添医師を手配し、民間機(ビジネスクラス)にてアメリカに帰国した場合
【急性心筋梗塞の場合】
手術+入院+移送費
1,000万円
手術及び45日間入院、付添医師を手配し、民間機(ビジネスクラス)にてシンガポールへ帰国した場合
出典:東京海上インターナショナルアシスタンス株式会社(Tokio Marine International Assistance)
民間医療保険加入勧奨チラシ
日本へ訪れる外国人観光客の皆様へ~医療費に備えていますか~(厚生労働省作成)
出典:具合が悪くなった時に役立つウェブサイト(日本政府観光局JNTO)
観光庁ウェブサイト
2.在留外国人向け
【医療保険について】
医療保険は、病気やけがをしたときのための制度です。
毎月「保険料」を払うかわりに、病院へ行ったり薬を買ったとき、自分で払うお金を少なくすることができます。
日本に住むすべての人が、会社や住んでいる町などを通して、医療保険に入らなければなりません。
日本に3か月以上住む外国人も、必ず医療保険に入ります。
ただし、日本と「社会保障協定」という特別な約束をしている国の人は、入らなくていいこともあります。
社会保障協定とは(日本年金機構)
【医療保険の種類】
医療保険には、「健康保険」と「国民健康保険」の2種類があります。
【健康保険】
健康保険は、会社などで働いている人が入る保険です。
1週間に20時間以上働いていること、毎月の給料が88,000円以上であることなどの条件があります。
日本に住んでいて、あなたのお金で生活している家族も一緒に入れます。手続きは、会社の人がします。
健康保険の保険料は、あなたと会社が半分ずつ払います。あなたがいくら払うかは、あなたがもらっている給料で決まります。会社があなたの給料から、保険料を引きます。
【国民健康保険】
国民健康保険は、会社などで働いていない人が入る保険です。あなたと同じ家に住み、健康保険に入っていない家族がいる場合は、一緒に国民健康保険に入ります。手続きは、住んでいる町の役所でします。国民健康保険の保険料は、あなたの家族や所得(働いて手に入れたお金など)で決まります。
保険料は、次の方法で払います。
- 口座振替(あなたの銀行口座から、お金を自動で引いてもらう支払い方法)
- 役所から送られてくる「納付書」を使って、役所の窓口か、銀行、郵便局、コンビニエンスストアなどで払う。
災害で被害を受けたり、仕事を失うなどして、保険料を払うのが難しいときは、役所に相談してください。
保険料が安くなるか、払わなくてもよくなる制度があります。
【医療保険を使う】
医療保険に入ると、「健康保険証(保険証)」がもらえます。
保険証を持って行くと、病院や薬局の窓口で払うお金が、医者に診てもらったり、薬を買うのにかかったお金の30%だけになります。
(小さな子どもとお年寄りは払うお金が違います。)
保険証を持たずに病院や薬局へ行ったときは、100%払わなければいけません。
でも、後から手続きをすれば、払い過ぎたお金を返してもらえます。
保険証は、あなたが医療保険に入っていることを証明する大切なものです。あなたの保険証を使えるのは、あなただけです。
ほかの人に貸してはいけません。
【医療保険が使えないとき】
次のときは、医療保険が使えないので、気をつけてください。
- 妊娠したとき、出産(赤ちゃんを産むこと)するとき
- 健康診断を受けるとき
- 予防接種(病気にならないようにするための注射)をするとき
- 歯の並びをきれいにするとき
- 入院して、個室(1人ひとりの部屋)を使ったとき
- 交通事故でけがをしたとき
この場合は、けがをさせた人がお金を払います。 - 仕事が原因でけがをしたとき
この場合は、労災保険という制度を使います。
【病院や薬局でお金をたくさん払ったとき】
「高額療養費」
1か月に病院や薬局に払ったお金が決められた額より多くなったとき、手続きをすると、多くなった分のお金を返してもらえます。
いくらより多く払ったら返してもらえるかは、年齢や所得(働いて手に入れたお金など)によって違います。
出典:東京都多文化共生ポータルサイト(東京都つながり創生財団)
具合が悪くなった時に役立つウェブサイト(日本政府観光局JNTO)
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