八丈保健所だより(夏号 令和4年7・8・9月号)
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夏号 令和4年7・8・9月号の記事
1、犬や猫へのマイクロチップについて
2、新型コロナウイルス感染症流行期の熱中症
3、今年も蚊のシーズンがやってきます
4、野菜メニュー店のご案内
5、保健所からのお知らせ
6、編集後記
犬や猫へのマイクロチップについて
マイクロチップは直径2ミリメートル、長さ8~12ミリメートルの円筒形をしています。犬や猫の体表上にマイクロチップリーダーという機械をかざすことで、登録された情報を読み取り、飼い主を特定することができます。
マイクロチップが入っていれば犬や猫がどこにいてもわかるのですか?
マイクロチップには、GPSのような居場所を特定できる機能はありません。
マイクロチップが装着された犬や猫を購入したけど、飼い主情報が自動で登録されるの?
犬や猫の販売業者は令和4年6月以降に取得した犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されています。
飼い主情報は自動では登録されません。
飼い主自身が、30日以内に所有者情報の変更登録手続きを行わなければなりません。
公益社団法人日本獣医師会にオンライン又は郵送で申請します。
制度や各種手続きの詳細等については東京都のホームページをご確認ください。
犬や猫が行方不明にならないようにしましょう!
犬や猫が行方不明にならないようにしましょう!
・犬を自宅から連れ出す時は、必ずリードでつないでください。
・猫は室内飼いを検討しましょう。
9月20日から26日は動物愛護週間です。
新型コロナウイルス感染症流行期の熱中症
マスク着用は従来同様、新型コロナウイルス感染症対策として重要です。
しかし、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれが
あります。特に夏は、新型コロナウイルス感染症とあわせて、熱中症予防も心がけましょう。
「新しい生活様式」において熱中症になりやすい3つの理由
1、マスクの着用で、暑さやのどの渇きを感じにくい
マスク内は湿度が高くなるため、のどの渇きを感じにくく、水分不足になりやすくなります。
2、自粛生活による体力の低下
外出の自粛で運動不足になりやすく、体力低下により夏バテしやすくなります。
3、運動不足や生活の不活発で汗が出にくくなり、体温調節がうまくできない
体温は汗により身体の熱を体外に逃がすことで調節できますが、運動で汗をかく機会が減ると、暑いときも汗が十分に出ず、熱がこもってしまいます。
新型コロナウイルス感染症+熱中症予防でこの夏を健やかに過ごしましょう!
1、屋外ではマスクを外す
屋外で人との距離が保たれている時(目安2m以上)はマスクを外しましょう。
2、のどが渇く前に水分補給
こまめに水分をとりましょう。食事に含まれる水分以外に1日あたり1.2Lの水分の摂取が理想的です!
3、こまめな換気の実施
エアコン使用中もこまめに換気扇を使用し、窓やドアなどを開放しましょう。
4、涼しい環境を作る
暑い日や暑い時間帯は外出を避け、日陰に入りましょう。涼しい服装、日傘や帽子を活用しましょう。
熱中症警戒アラートも活用
「特に暑くなると予測された日の当日や前日に、環境省と気象庁がニュースや天気予報等で注意を呼びかけます。
暑くなる前からの熱中症予防も効果的です
暑さを感じ始める時期から、「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動を始めましょう。バランスの良い食事をとり、体調を整えましょう。無理せず、休養をとるなど日頃から健康管理をしましょう。
今年も蚊のシーズンがやってきます。たまり水、放置していませんか?
感染症媒介蚊について
蚊は、人に吸血するだけでなく、様々な感染症を媒介する感染症媒介生物です。
デング熱やジカウイルス感染症は、ウイルスを保有したヒトスジシマカに刺されることで感染します。
蚊の対策は、「幼虫対策」と「成虫対策」が重要です。
「幼虫(ボウフラ)対策」はたまり水をなくすこと
・空き缶、空き瓶などの片付け
・雨除けシート類はたるませない
・古いタイヤは撤去するか、穴を開けて水を抜く
・植木鉢の受け皿の水はこまめに捨てる
・雨水マスや排水マスのこまめな清掃
「成虫対策」は蚊に刺されないこと
・網戸の整備や補修 ・自宅周辺の草刈り、樹木の適切な剪定により風通しを良くする
・肌の露出を控える・虫よけ剤(忌避剤)の適切な使用・殺虫剤の使用(使用は最小限に)
虫よけ剤(忌避剤)について
蚊は、人や動物が発する二酸化炭素、汗の臭いなどを感知し、近づいてきますが。虫よけ剤の有効成分のディートやイカリジンを嫌うため近寄らなくなります。
しかし、発汗、雨降り、水遊び等で濡れた場合は、より頻繁に虫よけ剤を使用する必要があります。使用上の注意をよく読んで正しく使用して下さい。
ディート
蚊(成虫)の他にノミ、ヒル、ブヨ、アブ、マダニ、サシバエ、ヌカカ、南京虫(トコジラミ)、イエダニなど吸血昆虫に幅広い効果
・生後6か月未満の乳児には使用できず、12歳未満はいちにちの使用回数に制限があります
イカリジン
2015年に新しく承認された成分・年齢による制限が無い
・臭いが少なく、服の上から使用できる
・蚊(成虫)のほかに限られた吸血昆虫にしか効果がない
野菜メニュー店のご案内
生活習慣病予防のために1日に摂りたい野菜の量は350g以上です。
「令和元年都民の健康・栄養状況」によると、都民の野菜の平均摂取量は、男性303.7g、女性296.7gと目標量に達していません。
「野菜メニュー店」とは1食当たり120g以上の野菜※を使用したメニューがあるお店です。1食で1日に必要な野菜の1/3以上の量をとることができます。ぜひご利用ください。
※ここでいう野菜は、いも類、きのこ類及び海藻類を含めない緑黄色野菜及びその他の野菜を指します。
野菜メニュー店登録店も随時募集しております。
詳しくは保健所栄養士までご連絡ください。
保健所からのお知らせ
感染予防のために不織布マスクを着用しましょう。
布やウレタンで作られたマスクに比べて、不織布マスクの方が、飛沫を抑える効果が高い傾向にあることが、国立研究開発法人「理化学研究所」(理研)によるスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーション結果で判明しています。
編集後記
「祝日と祝日に挟まれた平日は祝日になる」そんなオセロのような法律(祝日法第3条第3項)をご存知でしょうか。挟まれたその日は「国民の休日」という祝日になります。かつては5月3日「憲法記念日」と5月5日「こどもの日」が飛び石連休で、それを解消するための方策だったそうです。
そして、この条項は5月以外でも有効で、9月の「敬老の日」と「秋分の日」に挟まれて、数年に一度「国民の休日」が出現します。次回は2026年だそうです。早くコロナが収束して、全力で休日を楽しめる日がきますように、今後も感染症対策をお願いします。