八丈保健所だより(秋号 令和7年10・11・12月号)
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秋号 令和7年10・11・12月号の記事
1.食中毒の潜伏期間
2.マダニ・ツツガムシに注意
3.インフルエンザを予防しましょう
4.保健所事業案内
見えない敵は、時間差でやってくる ~食中毒の潜伏期間について~
1.食中毒とは?
食中毒を起こすもととなる細菌やウィルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出ることです。
2.潜伏期間とは?
「潜伏期間」とは、原因物質を摂取してから体に症状が出るまでの時間のことです。この時間は原因によって異なり、数時間から数日かかることもあります。
◎主な原因と潜伏期間の例
・ノロウィルスは潜伏期間1~2日、原因食品は生ガキや調理済み食品
・サルモネラ菌は潜伏期間6時間~3日、原因食品は卵、鶏肉、加工食品
・ウェルシュ菌は6~18時間、原因食品は肉類、魚介類、野菜を使用した煮込み料理
3.潜伏期間を知ることの重要性とは?
原因食品と合わせて潜伏期間を知ることで、「いつ・何を食べたことで具合が悪くなった」かを知る手掛かりになります。例えば、昨日食べたお弁当が悪かったのか、それとも、一昨日の外食が原因なのか推測できます。これにより、さらなる感染の拡大防止等の対策を講じることが可能になります。
食中毒かも?と思ったらまずは医療機関を受診し、最寄りの保健所にご相談ください。
マダニ・ツツガムシに注意しましょう!
1.春から秋にかけての季節はマダニの活動も活発に
春から秋の行楽シーズンは、キャンプ、ハイキング、農作業など、山や草むらで活動する機会が多くなりますが、マダニやツツガムシの活動も活発になります。野山に生息するマダニに咬まれると、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、日本紅斑熱、ライム病、ツツガムシに咬まれるとツツガムシ病などの感染症にかかることがあります。下記のポイントを参考にして虫に咬まれないように注意しましょう。
2.マダニから身を守るポイント
野外では、腕、足、首など、肌の露出を少なくする服装をしましょう
・明るい色の服を着る(虫が目立つ)
・上着や作業着は家に持ち込まない
・活動後は入浴し咬まれていないか確認
・ペットのダニ対策も忘れずに
・半ズボンやサンダル履きは不適当です
3.ダニに刺されたときに
・無理に引き抜こうとせず、医療機関で処理してもらいましょう
・マダニに咬まれた後は、体調の変化に注意して発熱症状等が認められたら、医療機関で診察を受けましょう。
インフルエンザを予防しましょう
秋から冬にかけては感染症が流行しやすい季節です。その中でもインフルエンザはいったん流行が始まると短期間に多くの人への感染が拡がります。流行シーズンを迎える前に予防について考えてみませんか。
1.どんな症状が出るの?
インフルエンザは38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。子供ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では細菌による肺炎を伴う等、重症になることがあります。
2.どのように感染するの?
インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
【飛沫感染】感染した人の咳やくしゃみのしぶきに含まれるウィルスを吸い込むことによる感染です
【接触感染】ウィルスの付着した目・口・鼻を触ることによる感染です。
3.予防するために、大切なこと
・流水とせっけんによる手洗いやアルコール製剤の使用でてを清潔に保ちましょう
・咳、くしゃみが出る場合はマスクを使用しましょう
・食事と睡眠を十分に。適度な運動を行い、健康管理に気を付けましょう。
・こまめな部屋の換気と適度な湿度(50~60%)を保ちましょう
4.予防接種を受けましょう!
・発症や重症化を防ぐ効果があるワクチンがあります。効果が出るまで2週間ほどかかると言われているため、接種を希望する方は早めに計画できると安心です。
保健所業務案内
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肝炎ウイルス検査(B・C型) 有 料 状況により無 料
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エイズ(HIV抗体)・性感染症検査 無料
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検便(細菌培養)検査 有 料
検査日 10月14日(火曜日)11月10日(月曜日) 12月15日(月曜日)
午前 9:00~12:00
容器は事前に取りに来てください