自殺の現状
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全国で、2024年の1年間に20,117人の方が自殺で亡くなっています
自殺で亡くなる方の数は近年、全体としては減少傾向にあるものの、東京都は依然として年間2000人を超える方が自殺で亡くなっています。特に、近年、子どもや若者の自殺者数が増加傾向にあります。
2024年には全国で20,117人、都内においては2,161人、南多摩保健医療圏(八王子市・町田市・日野市・多摩市・稲城市)においても、216人の方が自殺によって大切な命をなくしています(「地域における自殺の基礎資料」(厚生労働省)より)。
東京都では、自殺者における若者の割合が高くなっています
東京都では、30歳代以下の自殺者が全体の3割を超えており、全国と比較して自殺における若者の割合が高くなっています。また、10代、20代、30代の死因のトップが自殺である現状が続いています。
南多摩保健医療圏でも同様の傾向があります。2024年に自殺で亡くなられた方のうち、3割の方が30歳代以下でした。
自殺の多くは防ぐことができます
自殺を図った方の多くは、様々な悩みにより、心理的に追い詰められた結果、抑うつ状態にあったり、うつ病、アルコール依存症等の精神疾患を発症したりすることによって、正常な判断を行うことができない状態であることが明らかになっています。
自殺は、その多くが追い込まれた末の死ということができます。
悩みを抱えている方が追い込まれないように、孤立しないように、社会的に取り組むことで自殺の多くは防ぐことができます。
SOSのサインの例
- 以前と比べ表情が暗く元気がない
- 体調不良の訴えが多くなる
- 仕事を休みがちになる
- 飲酒の量が増える など
このサインに、家族や同僚、近所の人など身近な人が気づき、話をゆっくり聞くことで、悩んでいる人の気持ちは軽くなります。
さらに、一人で問題を抱え込まないよう相談できる窓口を伝えることで、問題解決に向けて支えあうことができます。
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