三次救急医療(救命治療)
- 更新日
東京都内で一刻を争う重篤な症状の小児患者が発生したときは、119番通報等により直近の救命救急センター等へ搬送され、蘇生的治療が行われます。(救命救急センターは、都内に28箇所あります。)
小児の重症症例等により、他の医療機関では救命治療の継続が困難な小児重篤患者の受入要請があった場合、「東京都こども救命センター(小児専門の高度な治療を行うことが出来る医療機関)」に搬送されます。(東京都こども救命センターは、都内に4箇所あります。)
東京都こども救命センターの概要
東京都こども救命センターとは
東京都において、他の医療機関では救命治療の継続が困難な小児重篤患者※の受入要請があった場合に、患者を必ず受け入れ、迅速かつ適切な救命治療を行う施設です。
※「こども救命搬送システム対象症例(東京都こども救命センターが対象とする症例)」を参照してください。
東京都こども救命センター指定施設(都内4ブロックに各1施設)
こども救命搬送システム対象症例(東京都こども救命センターが対象とする症例)
概ね0歳から15歳まで(ただし、周産期搬送システムの対象患者は除く。)の以下の疾患等に該当する小児救急患者で、緊急に救命処置が必要なもの
1 小児重症救急症例で、急性期の救命処置と集中治療管理(循環作動薬投与、人工呼吸管理、体外循環のいずれか)が必要な症例
|
2 その他の重症例で、搬送を受け入れた直近施設での診療の継続が困難な症例
|
こども救命搬送システムの流れ
- 救命救急センター及び二次救急医療機関等の施設は、搬送された小児救急患者に対し、救急初期診療(蘇生的治療)を行う。
- 直近の救命救急センター等は、救急初期診療(蘇生的治療)後、「こども救命搬送システム対象症例表」に該当する症例のうち、診療の継続が困難で、東京都こども救命センターへの搬送が必要な場合には、原則として、ブロック内の東京都こども救命センターへの受入要請を行う。ただし、要請を受けた東京都こども救命センターが受入困難な場合には、国立成育医療研究センター又は都立小児総合医療センターへ受入要請を行う。
- 搬送は、東京都こども救命センター搬送チームまたは医師同乗の救急車による。受入先決定後、必要により消防機関へ転院搬送を要請する。
- 患者発生現場から東京都こども救命センターへ直接搬送するのは、原則として、東京都こども救命センターが直近の救命センターの場合とする。
- 東京都こども救命センターは、患者の全身状態が安定した段階で、原則として、搬送元医療機関等と協議のうえ転院搬送を行う。
※搬送システムの具体的イメージは、「こども救命搬送システム」をご覧ください。
こども救命搬送システム
※ 東京都こども救命センターは「こども救命搬送システム対象症例」の患者を必ず受け入れるセンターです。
※ 搬送元医療機関(救命救急センター等)の医師の方は、「こども救命搬送システム対象症例(東京都こども救命センターが対象とする症例)」を参考に、患者が「こども救命搬送システムの対象患者」であるかどうかの判断をお願いします。
ブロック区分 | 医療機関名 |
区東ブロック | 東京大学医学部附属病院 |
区西南ブロック | 国立成育医療研究センター |
区北ブロック | 日本大学医学部附属板橋病院 |
多摩ブロック | 都立小児総合医療センター |