医療機関の皆さまへ(麻しん)
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<医療機関における対応の要点>
① 麻しん疑い患者からの二次感染を防いでください
麻しんは空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染し、その感染力は非常に強いと言われています。
麻しんを疑ったら、直ちに患者を個室に案内してください。
個人防護具は、N95マスクの着用が推奨されます。咽頭ぬぐいの際は、N95マスクに加え、手袋、ガウン、アイシールド等を適切に使用します。
② 直ちに保健所に連絡し、発生届を提出してください
麻しんは、感染症法上の五類感染症(全数把握)です。
感染症法で、患者を診断した医師は、直ちに最寄りの保健所に届け出ることが求められています。
③ 平時からスタッフの麻しん含有ワクチンの接種状況を確認してください
すべての職員および実習生の麻しん罹患歴と麻しん含有ワクチン接種歴を、母子健康手帳等の記録に基づいて確実に把握します。
麻しん未罹患かつワクチン未接種あるいは1回接種、または、麻しん抗体価検査により抗体陰性または抗体価が低いと判断された場合は、任意となりますがワクチン接種を勧めます。
<麻しん疑い患者発生時の流れ>
STEP1:麻しんを疑う
症状、渡航歴の有無、ワクチン接種歴等を総合的に勘案し、麻しんを疑う際は、患者の診療を終える前に速やかに保健所へご連絡ください。
麻しん届出基準
STEP2:疑い患者を隔離・診察
患者対応時の院内感染対策をご確認ください。
国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト 麻しんQ&A(医療機関での麻疹の対応について)
STEP3:保健所に相談
保健所は医療機関より以下を聴取します。
年齢、性別、職業、麻しんを疑う臨床症状(発熱、発疹、カタル症状)、麻しん含有ワクチン接種歴、海外渡航歴、麻しん患者との接触歴等
STEP4:発生届・咽頭ぬぐい提出
聴取した情報をもとに、保健所は医療機関に発生届・咽頭ぬぐい液提出を依頼します。
咽頭ぬぐいの採取法や検体保存法は下記をご参照ください。
東京都感染症情報センター 麻しん・風しん検査診断の検体採取法について
保健所が医療機関で採取した検体を東京都健康安全研究センターに搬入します。検体の受け渡し日時・場所を医療機関に伝えます。
STEP5:保健所から患者に連絡
医療機関は患者に保健所の疫学調査をご案内ください。
保健所は患者に連絡し、患者の行動歴や接触歴等を調査します。
STEP6:結果判明
検査結果は医療機関から患者にお伝えください。
陽性:医療機関における接触者の健康観察に移行します。
陰性:発生届の取り下げをお願いします。
<典型的な麻しんの症例写真(『東京都感染症マニュアル2018』より)>
<麻しんの発生状況>
- 国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト「麻疹 発生動向調査」
- 東京都感染症情報センターホームページ「麻しんの流行状況(東京都2026年)」
- 東京都報道発表(麻しん患者が、周囲に感染させる可能性のある時期に不特定多数の人が利用する施設を利用した際、報道発表しています。)