結核とは
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結核の発生動向
結核の発生は全国的に減少傾向ですが、現在も年間1万人以上(人口10万対8.2)の方が結核を発病しています。結核は過去の病気ではありません。
多摩府中保健所管内の状況
東京都は、高齢者の発病に加え、20歳代及び30歳代の若い世代の結核が多い特徴があります。
多摩府中保健所管内では、80歳以上の高齢者に結核が多い傾向がありますが、一方で若い世代の発生もみられます。
多摩府中保健所管内の状況
詳しくは以下をご覧ください。
結核の基礎知識
結核とは
結核とは、結核菌が原因となって起こる感染症です。肺に炎症を起こすことが多い病気ですが、身体の様々な所に病巣を作る場合もあります。現在では有効な治療薬があり、定められた期間きちんと服用するとほとんどの場合は治る病気です。
感染経路
咳をすると、多くの飛沫(しぶき)が飛び散ります。結核患者さんの飛沫に含まれる結核菌は水分を失うと空気中を漂います。その菌を周囲の人が吸い込むことで感染することがあります。
感染と発病の違い
「感染」とは、結核菌が体内に入りこみ、そのまま身体の中に残っている状態です。菌は免疫力で抑えられているため、身体への影響や他の人への感染はありません。
「発病」とは、菌が体内で活動を開始したことにより病巣ができ、治療が必要な状態です。進行すると咳などの症状が出ます。結核は感染した10人のうち、1人か2人が発病すると言われています。感染して半年から2年の間が発病しやすい期間だと言われています。
結核の主な症状
最初のうちは症状がほとんどありません。病気が進行すると、咳、痰、発熱(微熱)、体のだるさ、食欲低下などの症状が出ます。風邪の症状に似ているため結核を疑わず、受診や診断が遅れることもあります。2週間以上続く咳、痰、発熱は、結核を疑い受診をしましょう。
結核診断に関する検査
胸部X線検査で発病しているかどうかを調べます。画像に異常がある場合には、痰の検査を行い、結核菌が検出されると結核と診断されます。