第4回自殺防止！東京キャンペーン（平成21年3月）

東京都では、9月と3月を自殺対策強化月間と定め、自殺防止を呼びかけるキャンペーンに取り組んでいます。

　3月は、就職や転勤、転居など、生活環境が大きく変動する時期であり、自殺者数が増加する傾向があり、自殺を考えるなどの心の悩みを持つ方や身近な家族等を自殺により亡くした方などに対する特別相談を実施しました。
　また、連携事業の「多重債務者110番」と合わせ、特別相談を行いました。

■自殺予防いのちの電話
　●期間　　3月10日（火曜日）8時から翌朝8時まで（24時間フリーダイヤル）
　●電話　0120-738-556

■自死遺族相談ダイヤル
　●期間　　3月11日（水曜日）から13日（金曜日）　10時から22時まで
　●電話　03-3261-4350
※身近な家族等を自殺により亡くした方のための電話相談です。｢わかちあいの会｣などの自死遺族支援の経験者が、自殺者の親族等のための電話相談を行いました。

■48時間特別相談
　●期間　　3月14日（土曜日）及び3月15日（日曜日）
　●電話　03-5286-9090
※6時から翌朝6時までの24時間相談を2日間にわたって実施しました。
　東京自殺防止センターの相談時間（通常20時から翌朝6時まで）を延長し、24時間体制で自殺を考えるなどの方のための電話相談を行いました。

■多重債務110番
東京都消費生活総合センターが、東京3弁護士会、東京司法書士会、都内の区市と共同で、無料特別相談を実施します。
日時　　3月9日（月曜日）及び10日（火曜日）　9時から16時まで
場所　　東京都消費生活総合センター（飯田橋）
電話　03-3235-1155
東京都消費生活総合センターについてはこちら

同時期に｢解雇・雇い止め特別相談会｣を実施しました。

　現代の社会情勢や文化的背景をふまえた、若者の自殺問題の捉え方、若者の自殺予防に向けた取組のすすめ方などについて、福祉、保健医療、教育、労働等の分野の関係者や、都民がともに考え、理解を深めるための講演会を開催しました。

　●開催日　　3月27日（金曜日）13時から16時30分まで
　●場所　　　東京都庁都民ホール（定員280人）
　●テーマ　　「今、若者の自殺を考える」

　●講演内容
　　「変わりゆく時代の若者たちへ」
　　　講師　見城(けんじょう)美枝子氏（青森大学教授）

　　「自傷と自殺～若年者に対する自傷・自殺予防活動のあり方～」
　　　講師　松本俊彦氏（国立精神・神経センター精神保健研究所
　　　　　　　　　　　　　　自殺予防対策センター自殺実態分析室長）

※講演の前には、前回のキャンペーンで募集した、自殺防止につながる標語の優秀作品表彰式が行われました。決定した標語については、下記を御覧ください。

自殺防止！東京キャンペーン標語の優秀作品が決定しました。

・最優秀賞（1点）
「気づいてください　こころのサイン　つないでください心の手」（宮森　一男さん）

・優秀賞（3点）
「顔を上げて　あなたはひとりじゃない」（深澤　奈央さん）

「もしよかったら　あなたの苦しみを　私に聞かせてください…。」（樋口　綾子さん）

「死ぬほどつらいその苦しさを　誰かに話してみませんか」（藤崎　正さん）

　自殺防止を呼びかけるとともに、自殺防止！東京キャンペーン事業をＰＲするためのポスターを作成し、車両内広告、駅や相談機関などに掲示しました。

　●JR東日本、京王電鉄、西武鉄道、東京メトロ（丸の内線）、都営地下鉄に車両内広告を掲出しました。
　●鉄道各社の協力により駅構内にポスターを掲出しました。
　●区市町村、各種相談機関にポスターを掲出しました。
　●都内公立小中学校、都立高校等にポスターを掲出しました。
　●福祉事務所、保健所・保健センター、「こころといのちの相談・支援東京ネットワーク参加機関」、自殺総合対策東京会議委員の所属機関など

　都保健所では、自殺防止に関連した下記の事業を実施しました。

＜相談会等＞
1　自死遺族のつどい｢わかちあいの会｣
　・日時　3月14日（土曜日）10時から12時まで
　・場所　立川市女性総合センター・アイム
　・対象者　自死遺族の方
　・実施機関　西多摩保健所
　・問い合わせ先　西多摩保健所保健対策課地域保健係
　　電話　0428-22-6141