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第1回自殺防止!東京キャンペーン(平成19年9月)

 東京の自殺死亡者は年間2,500人で交通事故死者数の10倍に上るなど、自殺の現状は深刻です。都では、自殺問題への認識や社会的取組の必要性について、広く都民の理解を促進するため、平成19年7月に自殺総合対策東京会議を設置しました。
 あわせて、平成19年度から9月と3月を自殺対策強化月間と定め、キャンペーンを実施していきます。平成19年9月には下記の内容を実施しました。

パネルディスカッション

 自死遺族支援の一環として、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクとタイアップして、遺族の体験談や各主体の取組報告などを行いました。
○ 西多摩保健所主催、テーマ「自死遺族支援 私たちにもできること」
○ 平成19年9月22日(土曜日)13時から16時まで、福生市民会館小ホールにて

<当日の様子>
平成19年9月22日、西多摩保健所では、福生市民会館において、自死遺族支援シンポジウムを開催し、自死遺族の方・関係者等90名の参加がありました。
 旧多摩川保健所と旧秋川保健所では、平成15年度から2カ年計画で西多摩地域におけるうつ対策「自殺防止プロジェクト」を立ち上げ、その後も地域保健と産業保健の連携によるうつ対策に取り組んでいます。この5年間の活動や産業保健の関係者の声から、「自殺が語れない死でケアする側も苦しんでいること」、「遺族はそれ以上の苦しみを長年抱えたままでいること」などが分かりました。そこで、もう一歩進んだ自殺対策の一環として、今回のシンポジウムを企画、開催しました。
 第一部は、自死遺族の方の体験談で、遺書などから「本人は本当は生きていたかった。」、「サインを少しでも気づけば自殺は減らせる。」、「自殺のない住みよい社会を。」と題した発表がありました。
 第二部では、多摩総合精神保健福祉センターの精神科医師、当保健所の保健師、NPO法人ライフリンク代表、秋田県の市民団体代表が、「私たちにもできること」をテーマに課題や現状を訴え、意見交換が行われました。
 当保健所保健師からは、身近で大切な人を亡くした遺族が、苦しみを少しでも軽減できるように語れる場として「わかちあいの会」の開催や、相談される側など関係者のケアが必要であることをお伝えました。
 参加された方からは、「十数年前、遺族になった頃、語れる場があったらよかった。」、「生きていくことを改めて確信した。」、「重い内容だが大変よかった。」、「ケアする人のケアも考えてもらいたい。」等などの声が寄せられました。

シンポジウムの様子

エンディングの様子

講演会&映画会

日時・場所

 平成19年9月29日(土曜日)14時から16時45分まで、東京都庁 都民ホールにて

<第一部 講演会> 14時から14時45分まで
石井苗子氏「もう、死のうとは思わない~マイナス・エネルギーを味方にして~」

 当日はあいにくの雨でしたが、140名の方にご参加いただきました。
 講師には、キャスター、女優として活躍し、現在は、東京大学医学部客員研究員も務めながら、看護師、保健師、精神カウンセラーとしても活躍の場を広げている石井苗子氏を迎えました。石井氏には「もう、死のうとは思わない~マイナス・エネルギーを味方にして~」と題して、心療内科での研修経験などを交えながら、「傾聴」することの重要性などについてお話をいただきました。

講演会の様子1

講演会の様子2

★石井苗子氏略歴
キャスター、女優として活躍中の1997 年、聖路加看護大学に入学し、看護学を専攻。2002 年に卒業後、東京大学大学院に進学し、博士課程を修了。現在、東京大学医学部客員研究員。看護師、保健師、精神カウンセラーとしても活躍の場を広げている。


<第二部 映画会> 15時から16時45分まで
「風のダドゥ」中田新一監督作品(2006年)
榎木孝明、木村文乃、勝野洋、井上晴美、萬田久子、犬塚弘 ほか出演

ダドゥ・・・それは生命の音。馬の体の中から聞こえる風のうねりのような音。この命の輝きを、言葉も交わさずただそこに一緒に佇むことで共有しあった馬と少女。この世に生を受けたものが傷つき希望を失ってしまったとき、何を縁に生きる力を取り戻すことが出来るのか。
 映画「風のダドゥ」は、そんな生きとし生けるものの普遍のテーマに爽やかな息吹を送り込む。心身に深い傷を負ったひとりの少女は、かつて出逢ったことのない様々な優しさに触れ、戸惑いながらも再生してゆく。

<当日の様子>
映画の内容は、熊本県阿蘇を舞台に、不登校でリストカットを繰り返す少女など心に傷を負った人々が、馬との出会いや自然とのふれあいの中で生きる力を取り戻していく物語でした。
 来場された方からは、「もっとお話を聞いていたいと思いました。常に生きるということを考えさせられます。」、「この映画を若い人たちにも見てもらいたいです。」など、多くの声が寄せられました。

風のダドゥ 写真

メッセージ入りポスターの募集

 自殺対策・自殺防止につながるポスターを公募しました。優秀作品は、キャンペーン用ポスターなどとして採用しました。

自殺防止!東京キャンペーンの優秀作品

自殺防止!東京キャンペーンのポスター

お問い合わせ

このページの担当は 保健政策部 健康推進課 自殺総合対策担当(03-5320-4310) です。

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