生の野菜から食中毒菌が検出されることがあると聞きましたが、本当ですか?【食品安全FAQ】
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回答
- 厚生労働省が過去に実施した調査結果によると、野菜から食中毒菌が検出されることは稀です。
- ただし、過去には国内でも野菜及びその加工品を原因とする食中毒が発生していることから、特に加熱せずに食べる野菜は、低温で保存するとともに、流水で十分洗浄してから使用しましょう。
詳細
野菜等の食中毒菌汚染実態調査結果
- 野菜等の食中毒菌汚染実態については、過去に厚生労働省が毎年度調査し、結果を公表していました。
- その結果によれば、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌が野菜から検出されることは稀です。
洗浄で菌数は減少する
- 都は、市場内に流通する、生で食べられることのある野菜等9検体(検体内訳:カイワレ1検体、キャベツ4検体、白菜2検体、水菜2検体)について、洗浄による細菌数の減少状況を確認しました(平成21年度から23年度実施)。
- その結果、「水洗いのみ(流水で3回以上洗う。)」、「水洗いと中性洗剤での洗浄後、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌※」のいずれの検体でも、洗浄によって細菌数が減少しました。
※洗浄及び殺菌方法
- 流水で3回以上水洗い
- 中性洗剤溶液に3分間浸漬後、流水で十分すすぎ洗い
- 次亜塩素酸ナトリウム溶液(1リットルあたり100ミリグラム)に10分間浸漬後、流水で十分すすぎ洗い
図 野菜の洗浄・殺菌による細菌数減少状況
家庭で野菜を取り扱うときは、低温保存、しっかり洗浄
- カット野菜、葉物野菜、スプラウトなどは、菌を増やさないよう低温(10度前後)で保存しましょう。
- 洗浄は流水で十分に。特に、野菜を加熱しないで食べるときは、ていねいに洗浄してください。
- サラダ用カット野菜には洗浄済みのものもあります。洗浄済みかどうかは、表示を確認してください。
参考ホームページ
平成30年までに実施した「食品中の食中毒菌汚染実態調査の結果」が見られます。
記事ID:115-001-20240726-006093