ツブ貝には毒があると聞きましたが、本当ですか?【食品安全FAQ】
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回答
- ツブ貝の唾液腺には、テトラミン(唾液腺毒)という毒素が含まれていることがあります。
- 唾液腺を除去せずに食べると、食後30分から1時間程度で、頭痛、めまい、船酔い感などの症状が現れることがあります。なお、症状は、通常数時間で回復するとされています。
- 市販の殻付きツブ貝を購入するときは、調理前に適切に唾液腺を取り除き、食中毒を予防しましょう。
詳細
ツブ貝のテトラミン(唾液腺毒)による食中毒予防のポイント
- ツブ貝の唾液腺の取り除き方については、上の写真を御確認ください。
- ツブ貝の唾液腺に含まれるテトラミンの量には個体差がありますが、1個分の唾液腺で中毒量に達するものもあります。
- テトラミンは一般的な加熱調理では分解されません。
- ツブ貝を沸騰水中で10分間加熱した結果、テトラミンの一部が唾液腺から筋肉や内臓、煮汁に移行したとの報告があります。
テトラミン(唾液腺毒)を持つツブ貝の種類
- エゾバイ科のヒメエゾボラ、エゾボラモドキ、チョウセンボラ等の巻貝 ※エゾバイ科の巻貝は一般に「ツブ貝」と呼ばれていますが、ツブ貝と呼ばれる貝の中には無毒のものもあります。
参考ホームページ
貝類の種類や毒成分の詳細が掲載されています。
記事ID:115-001-20240726-006094