自家製の漬物をつくるときに気を付けることはありますか?【食品安全FAQ】
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回答
漬物をつくる時には、食中毒菌が中に入らないように気を付けてください。
- ポイント(1)つくる前に手をしっかり洗う。
手には様々な菌がついています。手を洗う時には、石けんを十分に泡立てて、丁寧に洗い、流水でしっかり流してください。さらに、使い捨ての手袋を使ってつくると食中毒予防に効果的です。
- ポイント(2)野菜は丁寧に洗う。
野菜を流水で丁寧に洗ってください。白菜などの外側の葉は食中毒菌に汚染されやすいので、はずしてください。
- ポイント(3)器具と容器は、熱湯などで消毒してから使う。
器具や容器から食中毒菌が漬物についてしまうことがあります。使う前によく洗浄し、熱湯や塩素系漂白剤などで消毒してから使ってください。
詳細
野菜は自然の中で育っており、土や肥料、野生動物などから食中毒の原因となる菌がつくことがあります。
過去に漬物による食中毒の原因となった腸管出血性大腸菌は、塩分濃度が4%の環境でも増えることができます。
昔ながらの漬物は、塩分濃度が10%以上でつくられており、こうした食中毒菌は増えることができませんでした。しかし、最近は、健康のために減塩化が進められ、塩分濃度が3~5%程度の漬物が多くなっています。塩分濃度が低い漬物は、食中毒菌が増える可能性があるため、低温で保存し、早めに食べきる必要があります。
家庭で漬物をつくる場合でも、特に浅漬は塩分濃度が低いため、冷蔵庫で保管し、早めに食べてください。
記事ID:115-001-20240726-006114