衛生害虫に関すること
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東京の夏は蒸し暑いので、私たちの身の回りには多くの虫やダニが発生しやすなります。
近年では、下水道の普及や都市化の進展により都市環境が整備された結果、虫に起因する疾病は非常に少なくなってきました。
しかし、疾病の原因となる虫が全くいなくなったわけではありません。病気を引き起こす原因となる虫たちは、近代的な都市環境に適応し、今も繁殖し続けています。
また、今日では、都市化の進展に伴う虫の被害やアレルギーの問題も注目され、保健所に寄せられる虫の相談内容は、従来の感染症予防に関するものから、不快害虫に関するものまで、非常に幅広いものになっており、相談件数も毎年増加する傾向にあります。
東京都におけるねずみ・衛生害虫等相談状況調査結果(保健医療局HP)
虫やダニに関する相談
保健所では、都民の方の自宅(室内や庭)における虫やダニなどによる被害防止のため、発生防止や駆除対策について、御相談に応じています。
虫やダニが、自宅で発生したり、刺されるなどの被害が生じている場合、相談者自身が実施できる対策についてアドバイスさせていただいています。
ただし、御自身で対応できない場合には、害虫駆除業者団体の御連絡先を御紹介しておりますので、御了承ください。(保健所では、防除や駆除作業は実施しておりません。)
なお、衛生害虫以外で、本来、屋外に生息し、感染症や疾病の原因とならない虫については、御対応できないことがありますので、御了承ください。
健康被害を起こす虫・不快な虫
ヒトに対して直接的な被害を及ぼす虫を衛生害虫と呼びます。
従来、旧伝染病予防法で規定されていた害虫で、感染症の媒介、疾病の原因となる虫を衛生害虫と呼びますが、最近では、ヒトに対して疾病を起こさないものも含めて、痒みや痛みを生じさせる原因となる虫を含めた広義の意味で使用されています。
また、私たちが生活するうえで、その存在を不快に感じる虫を不快害虫(不快動物)と呼び衛生害虫とは区別しています。
なお、東京都では不快害虫及び衛生害虫以外の虫を生活害虫(人的被害は起こさないが、食料品や家具などに被害を生じさせる、見た目が気持ち悪い)として、都民からの相談に応じています。
被害別に主な原因となる虫の対応方法等に関するリーフレット、パンフレットを掲載いたしましたので、御活用ください。
1 吸血昆虫
○アタマジラミ
【関連資料】
保育所・幼稚園・小学校の先生のための…アタマジラミ読本(平成20年3月発行)施設職員向けパンフレット
アタマジラミって…なあに?-家庭で行うアタマジラミ対策-(平成20年3月発行)家庭向けリーフレット
「アタマジラミって…なあに?-家庭で行うアタマジラミ対策-」(PDF:815KB)
理容師・美容師に知ってもらいたい アタマジラミのはなし(平成20年10月発行)理容師・美容師向けリーフレット
「理容師・美容師に知ってもらいたい アタマジラミのはなし」(PDF:334KB)
【関連資料】
「蚊の発生防止対策パンフレット・リーフレット」
【関連資料】
知っていますか?トコジラミ(令和4年3月発行) 都民向けリーフレット
2 刺咬昆虫
○スズメバチ・キイロスズメバチ
3 ダニ類
(痒みの原因になるダニ)
○トリサシダニ
(アレルギーの原因になるダニ)
○コナダニ
○チリダニ
(疾病の原因になるダニ)
○マダニ
4 細菌付着昆虫(細菌等を媒介する昆虫)
○チャバネゴキブリ
○クロゴキブリ
○チョウバエ
5 接触昆虫(皮膚炎を起こす昆虫)
○イラガ
○ヤネホソバ
6 不快害虫
○ユスリカ
○アリ(羽アリ)
7 不快動物
○ムカデ