二日目のカレーが好きなのですが、食中毒の危険があると聞きました。本当ですか?【食品安全FAQ】
回答
- 食中毒の危険があるのは本当ですが、きちんと対策すれば心配ありません。
詳細
二日目のカレーでなぜ食中毒?
- カレーを調理後、時間が経ってから食べることで、ウエルシュ菌という細菌による食中毒を起こすことがあります。
- カレー以外でも、シチュー、肉じゃがなど、大鍋で作った料理が原因となることが多くあります。
ウエルシュ菌ってなに
- ウエルシュ菌はもともと動物の腸管内、土壌等自然界に広く存在していています。
- ウエルシュ菌は、加熱調理しても、芽胞という殻を作って生き残る性質があります。
- このため、カレーなどを調理した後、常温で保管していると、芽胞となって生き残ったウエルシュ菌が、温度が下がり増殖に適温となった食品の中で活発に増えてしまいます。それをそのまま食べてしまうことで食中毒が起こります。
ウエルシュ菌食中毒はこうやって予防!
1.ウエルシュ菌を増やさない。
- ウエルシュ菌を増やさないよう、前日調理は避けましょう。加熱調理後はなるべく早く食べましょう。
- やむを得ず、調理後保存する場合は、食品がウエルシュ菌の増殖しやすい温度帯(12~50℃。特に43~45℃で活発)にある時間を短くしましょう。例えば、小さな容器に小分けするなどして、なるべく早く冷蔵庫に入れましょう。
2.増えたかもしれないウエルシュ菌を殺して減らす。
- ウエルシュ菌は、加熱後温度が下がった食品中では、通常、芽胞ではなく熱に弱い栄養体で生存しています。このため、加熱調理で菌の数を減らすことができます。菌の数が少なくなれば、食中毒のリスクも低くなります。
- 一度保存したカレーなどを食べる前には、殺菌のため、グツグツするまで再加熱しましょう。また、全体に熱がいきわたるよう、よくかき混ぜながら加熱しましょう。
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このページの担当は 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当 です。