食中毒になるとしたら、何時間後くらいに具合が悪くなるのですか?【食品安全FAQ】
- 食中毒の一般的な症状と潜伏期間について教えてください。
回答
- 食中毒の症状が見られるようになるまでの時間は、原因となる食中毒菌等により異なります。短いものでは食品を食べた直後、長いものでは1週間以上経ってから症状があらわれることがあります。
- 食中毒が疑われる場合には、医師の診察を受けることをお勧めします。
詳細
食中毒の一般的な症状として、吐き気、おう吐、腹痛、下痢が挙げられ、発熱を伴う場合もあります。
食中毒の原因となる菌やウイルスに感染してから症状が見られるようになるまでの時間を「潜伏期間」といいます。潜伏期間は、原因となる食中毒菌やウイルスにより異なります。例えば、近年食中毒発生件数が多いノロウイルスの潜伏期間は24時間~48時間ですが、カンピロバクターでは2~7日です。
また、細菌が増殖する際に産生する毒素(黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンによる食中毒や、キノコや毒魚などの自然毒による食中毒、ヒスタミンなどの化学物質による食中毒の場合には、摂取してからすぐに嘔吐などを発症する可能性があります。
なお、摂取した食品の量や体調などによって、同じ原因菌やウイルスでも潜伏期間が異なることがあります。
食中毒の一般的な症状は上記のとおりですが、フグやキノコなどに含まれる自然毒によって麻痺などの神経症状が起こることがあります。また、マグロやカツオなどの赤身の魚に含まれるアミノ酸の一種であるヒスチジンから、ヒスタミン産生菌などの細菌により、ヒスタミンが生成され、それを摂取すると、頭痛や発疹、発熱などの症状の食中毒を引き起こすことがあります。
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このページの担当は 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当 です。