東京都リハビリテーション協議会概要
- 更新日
1 あらまし
高齢者や障害者等が寝たきり状態になることを予防し、生涯にわたって住み慣れた地域で生き生きとした生活を送り続けるためには、地域において、保健・医療・福祉の連携が図られた体系的なリハビリテーションサービスが提供される体制整備が必要です。
このため、東京都は平成12年7月に、東京都リハビリテーション協議会を設置し、リハビリテーションサービスの提供体制のあり方等について検討しました。平成13年11月にはその結果として、『東京都リハビリテーション協議会報告書』をまとめました。
報告を受け、おおむね2次保健医療圏を単位として地域リハビリテーション支援センターの整備を進めることとし、同年12月には、その第一号として、東京都リハビリテーション病院を指定しました。
その後も、地域リハビリテーション支援センターの指定に関する検討を行うとともに、各種普及啓発事業やリハビリテーション医療機関名簿の発行などに取り組んでまいりました。
平成29年3月から、東京都リハビリテーション協議会も第九期目に入りました。引き続き、東京都におけるリハビリテーションサービス提供体制の整備・充実に取り組んでまいります。
2 沿革
協議会の開催時期 | 検討事項等 | ||
---|---|---|---|
第一期 | 第1回 | 平成12年9月 | リハビリテーションサービス提供のあり方についての検討。 検討結果を『東京都リハビリテーション協議会報告書』(平成13年11月)としてまとめる。 |
~ | ~ | ||
第4回 | 平成13年11月 | ||
第5回 | 平成13年12月 | 東京都リハビリテーション病院の指定 | |
第二期 | 第6回 | 平成14年11月 | 地域リハビリテーション支援センターの整備について |
第7回 | 平成15年3月 | 多摩老人医療センター(現:多摩北部医療センター)の指定 | |
第8回 | 平成15年6月 | 永生病院、武蔵野赤十字病院の指定 | |
第9回 | 平成16年3月 | 東京都リハビリテーション病院の再指定 | |
第三期 | 第10回 | 平成16年8月 (書面による審議) |
座長等の選出、部会の設置 |
第11回 | 平成16年9月 | 荏原病院、慶應義塾大学病院、豊島病院の指定 | |
第12回 | 平成17年3月 | 多摩北部医療センター、永生病院、武蔵野赤十字病院の再指定 | |
第13回 | 平成17年7月 | 慈恵医科大学附属病院、JR東京総合病院、村山医療センターの指定 | |
第14回 | 平成18年3月 | 東京都リハビリテーション病院、慶應義塾大学病院、荏原病院、豊島病院の再指定 | |
第15回 | 平成18年7月 | 柳原リハビリテーション病院、大久野病院の指定 | |
第四期 | 第16回 | 平成19年3月 | 多摩北部医療センター、永生病院、武蔵野赤十字病院、慈恵医科大学病院、JR東京総合病院、村山医療センター、柳原リハビリテーション病院の再指定 |
第17回 | 平成20年3月 | 東京都リハビリテーション病院、慶應義塾大学病院、荏原病院、豊島病院、大久野病院の再指定 | |
第五期 | 第18回 | 平成21年3月 | 多摩北部医療センター、永生病院、武蔵野赤十字病院、慈恵医科大学病院、JR東京総合病院、村山医療センター、柳原リハビリテーション病院の再指定 |
第19回 | 平成22年3月 | 東京都リハビリテーション病院、慶應義塾大学病院、荏原病院、豊島病院、大久野病院の再指定 | |
第六期 | 第20回 | 平成22年9月 | 地域リハビリテーション支援センター業務の見直しについて |
第21回 | 平成23年3月 (書面による審議) |
|
|
第22回 | 平成24年3月 (書面による審議) |
『ケアマネジャー向け研修テキスト(脳卒中編)』について | |
第七期 | 第23回 | 平成24年8月 | リハビリテーション医療の方向性について |
第24回 | 平成25年3月 |
|
|
第25回 | 平成26年2月 |
|
|
第八期 | 第26回 | 平成27年2月 |
|
第27回 | 平成27年8月 |
|
|
第28回 | 平成28年2月 |
|
|
第九期 | 第29回 | 平成29年3月 (書面による審議) |
地域リハビリテーション支援センター(7施設)の指定について |
第30回 | 平成29年8月 |
|
3 協議会と各機関の位置づけ
ポイント
- 適切な時期における適切なリハビリテーションの提供
リハビリテーションにおける三相の過程(急性期、回復期、維持期)における職種間の連携等の総合的アプローチ、各相間の移行の過程における継続性・一貫性、サービス提供体制整備にあたっての地域性を重視します。 - 重層的な連携システムの構築
都の全域においては、「東京都リハビリテーション協議会」が、新たな機能として、都全域を対象として活動している医療機関や関係団体等の連絡調整及び地域リハビリテーション支援センターの活動評価等を行います。
2次保健医療圏ごとにひとつの病院を「地域リハビリテーション支援センター」として指定し、リハビリテーション医療の中核的病院として、従事者研修や地域の施設への相談応需など、専門的立場から地域のリハビリテーション活動を支援します。
住民に身近な地域では区市町村の果たす役割が大きく、在宅介護支援センターや障害者自立生活支援センターなどを拠点に、都民への各種サービスが総合的に提供されるよう調整等を行います。
記事ID:115-001-20240726-005605