水出しのティーバッグの麦茶を飲んでいますが、衛生面で問題ないのでしょうか?煮出したほうがよいのでしょうか?【食品安全FAQ】
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回答
- 水出しであっても煮出しであっても、細菌の増殖に大きな変化はありません。重要なのは、容器の衛生管理やつくったお茶の保存方法です。
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東京都の保健所に寄せられた苦情の中に、「市販のペットボトルのお茶に口を付けて飲み、残りを冷蔵庫に入れて数日間放置したら、カビが発生していた」というものがありました。
飲料等食品そのものに問題がなくても、それを入れる容器が汚染されていれば、食品も汚染されます。また、お茶をつくる際に手が汚れていれば、同様に食品や容器も汚染されます。
家庭でつくった飲料や飲み残した飲料をどのくらい保存できるかは、定められていません。ペットボトルに記載してある賞味期限も、開封後の品質を保証するものではありません。適切に温度を管理し、速やかに消費してください。
また、東京都が水出し茶及び煮出し茶について、保存温度別(37℃、20℃、10℃)で一般細菌数検査を行ったところ、保存するときの温度が高く、保存する時間が長いほど、一般細菌数が増えることが分かりました。10℃で48時間保存した場合はほとんど増えませんでしたが、37℃で48時間保存した場合、作成直後の160万倍のコロニー(菌の集まりのこと)が確認されました。詳しい検査結果は、参考ホームページをご覧ください。
家庭で飲料をつくる場合は、水出しや煮出しに関わらず、手や容器をよく洗い、ティーバッグや水を衛生的に取扱いましょう。また、飲料をつくった後は必ず冷蔵庫で保存し、保存容器には口をつけず、コップ等に入れて、短期間で飲みきりましょう。
参考ホームページ
記事ID:115-001-20240726-006127