電子レンジで加熱調理すると、電子レンジの電磁波がビタミンなどの栄養素を破壊すると聞きましたが、本当ですか。【食品安全FAQ】
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- ビタミンを破壊しない調理方法はありますか?
- 電子レンジの電磁波で食品が変化して、からだに悪影響を与えることがありますか?
回答
- 電磁波がビタミンを壊すことはありません
電子レンジの使用とは関係なく、加熱調理によって、食品中のビタミン量は変化します。
- 例えば、ビタミンCは、加熱によりこわれやすい栄養素ですので、加熱時間(高温度にある時間)が短いほうが、ビタミンCの残る割合は高くなります。このため、野菜を加熱する場合、ゆでるよりも電子レンジで加熱するほうが、通常加熱時間が短く、ビタミンCの残る割合は高くなります。また、ビタミンCは水溶性で、ゆでることにより水に溶け出すため、水を使わない電子レンジ調理の方が、ビタミンの流出は少ないといえます。 ただ、どちらの調理方法が適しているかは、素材の種類にもよります。例えば、ほうれん草には、ビタミンCだけでなシュウ酸も多く含まれています。ほうれん草を電子レンジで加熱すると、ビタミンCとともにシュウ酸も残ってしまいますが、ゆでるとシュウ酸を除去できます。
- 電子レンジの電磁波により、食品が、体に悪影響を及ぼすものに変化することはありません。
記事ID:115-001-20240726-006131