結核について
結核は過去の病気ではありません。日本は他の先進国と比較して結核の発生が多い国です。
都内では2020年に1,589人が新たに結核と診断され、西多摩保健所管内でも30人が結核と診断されました。
保健所では、結核と診断された方が確実に治療を終了できるように、服薬の支援、療養相談及び服薬終了後の検診を行っています。また、医療費助成の申請受付や診査、必要に応じてご家族や周囲の方々の健診を行っているほか、その他結核についてのご相談も随時受け付けています。
どんな病気?
結核とは、結核を発病して排菌している人が咳やくしゃみをした時に、結核菌を含んだ飛沫(しぶき)が周囲に飛び散り、その周りの水分が蒸発した状態(飛沫核)で空気中に漂い、それを吸い込むことによって感染します(飛沫核感染=空気感染)。
発病すると、発熱や咳、痰などの症状があらわれます。ただし高齢者ではこれらの典型的な症状は出にくく、食欲低下や微熱、息苦しさや胸の痛みで発見されることがあります。
結核は放っておくと、重症化して喀血したり、周囲の人へ感染を広げてしまいます。
治療について
結核の治療は、複数の抗結核薬を6ヶ月以上服用する必要があり、決められた期間毎日薬を飲み続けることが大切です。
不規則な服用や期間途中での服用中止は、再発や薬剤への耐性を持った菌(多剤耐性菌)をつくる原因となります。
病気や治療についての詳しい内容は、以下のリンクをご覧ください。
医療費助成制度について
医療費助成を受けるには保健所への申請が必要です。
保健所では、申請をもとに感染症診査協議会にて治療方針の検討や公費負担の診査を行います。
申請の詳細については、以下のリンクをご覧ください。
結核の届出について(医療機関の方へ)
結核と診断した医師は、直ちに届出を行う義務があります。
届出は、以下の様式にて管轄保健所までお願いします。
結核の患者さんと接触があった方へ
保健所では、結核と診断された方のご家族や周囲の方々に対して、健康診断や相談を行っております。
同居のご家族や換気の悪い空間で長時間一緒にいた方について、検診を実施することがあります。なお、検診が必要な場合は、保健所からご連絡をいたします。
その他、感染についてご不安やご心配なことがありましたら、保健所までお問合せください。
関連リンク
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お問い合わせ
このページの担当は 西多摩保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。