A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 (溶連菌感染症)について
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第7回東京都感染症対策連絡会議資料抜粋
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とはどのような病気ですか?
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群レンサ球菌による上気道の感染症です。
- 感染経路としては、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」、食品を介して細菌が口に入って感染する「経口感染」があります。
- 症状としては、38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌等があります。
- 熱は3日から5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。
- まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。
- 発症時は抗菌薬での治療を行います。腎炎などの合併症を防ぐため、症状が改善しても主治医に指示された期間、薬を飲むことが大切です。
- 喉の痛みがひどい場合は柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけましょう。
予防のポイント
- 有効なワクチンはなく、予防には手洗いや咳エチケットが有効です。
- 流行時は、マスクの着用も効果的です。
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