咽頭結膜熱について
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第6回東京都感染症対策連絡会議資料抜粋
咽頭結膜熱とはどのような病気ですか?
・咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって感染する病気です。
・小児を中心に、主に夏に流行しますが、最近の傾向として、冬季にも小流行が見られることがあります。
・プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもありましたが、近年ではタオルの共用が減った等の理由からプール利用における集団感染の報告は見られなくなってきています。(出典:厚生労働省「咽頭結膜熱について」)
どのような症状に注意すればよいですか?
・39℃前後の発熱、咽頭炎(のどの痛み、発赤など)、結膜炎(目の充血、目やになど)を3主症状とし、その他リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが生じることがあります。
・症状は1~2週間でおさまります。
・頻度は高くありませんが、重症化した場合は肺炎などを合併することがあります。
治療法は?
・特別な治療法はなく、患者の症状に合わせた対症療法が行われます。
・目の症状が強い場合は、眼科での治療を行います。
どのように感染するのですか?
・アデノウイルスは、感染力が非常に強いウイルスです。
・患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染(飛まつ感染)、あるいは、目やにや尿・便の中に出たウイルスが付着した手や、タオルなどの患者が触れたものを介して、ウイルスが口や目の中に入ることによって感染します(経口・接触感染)。
・プールだけでなく、温泉施設などでの感染も見られます。
感染の拡大を防ぐには?
・アデノウイルスにはアルコール消毒は効きにくいため、石けんと流水でのこまめな手洗いをしましょう。
・むやみに目や口に触れたり、こすったりしないようにしましょう。
・患者との密接な接触を避け、タオルの共用はしないようにしましょう。
・症状消失後も、約1か月は尿・便からウイルスが排泄されるので、症状がなくなっても、排泄後の
念入りな手洗い、排せつ物の処理に注意しましょう。
リンク
・咽頭結膜熱(東京都感染症情報センター)
・咽頭結膜熱の流行状況(東京都感染症情報センター)
・ひとくち感染症情報(咽頭結膜熱が流行しています!)(東京都感染症情報センター)
・東京都感染症対策連絡会議(東京都保健医療局)