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消費者の皆様へ 危ない!お肉の生食や加熱不足の肉料理は避けましょう

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 近年、とりわさ、鶏レバ刺しなどの生肉料理や、加熱不足の焼肉や焼鳥などの肉料理を食べたことによる食中毒が多発しています。
 生のお肉は、腸管出血性大腸菌(O157など)やカンピロバクターなどの食中毒菌や、人に害を及ぼすE型肝炎ウイルスや寄生虫などに汚染されているおそれがあります。
 細菌やウイルス、寄生虫は加熱により死滅します。このため、お肉やレバーなどの内臓は、よく加熱して食べましょう。お子さんや高齢者など抵抗力の弱い方は、食中毒にかかると重症化※1しやすいため特に注意が必要です。

※1 腸管出血性大腸菌は溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの合併症を発症したり、E型肝炎ウイルスは劇症肝炎に移行することがあります。また、カンピロバクターは感染して数週間後に手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こすギラン・バレー症候群を発症することがあります。

「生食用」の牛レバー、豚肉、豚の内臓の提供は禁止されています

 現在、牛レバー、豚肉(内臓を含む)を生食用として販売・提供することは法律で禁止されています。
 また、食肉処理後の鶏肉の約7割からカンピロバクターが検出されているというデータ※2もあり、鶏肉を生や半生で食べると食中毒になる可能性があります。
また、イノシシやシカなどの野生鳥獣は、家畜のように飼養管理されておらず、食肉検査も義務付けられていないことから、様々な病原体を保有していることも考えられ、これらのお肉(ジビエ)を生食することは危険です。

図 レバ刺し

※2 平成14年~16年度厚生労働科学研究報告「食品製造の高度衛生管理に関する研究」より

3つの誤解!?自分の身は自分で守ろう

信じてはいけない! 新鮮だから生でも安全??

 腸管出血性大腸菌(O157など)やカンピロバクターは、少量の菌で感染します。新鮮であっても、菌が付いているお肉を生や半生で食べれば食中毒になる可能性があるため、お肉はしっかり加熱して食べましょう。

図 串焼き肉

信じてはいけない! お店のメニューなら安全??

 牛レバー、豚肉(内臓を含む)の生食料理を提供することは法律で禁止されています。また、鶏肉の生や半生料理についても、お店のメニューにあるからといって、必ずしも安全とはいえません。
 外食する際は、お肉の加熱具合をよく確認しましょう。

信じてはいけない! 生肉はスタミナがつく??

お肉に含まれる栄養素の多くは熱に強いため、加熱しても減少しません。お肉は食生活に欠かせない食材です。しっかり加熱して、安全においしくいただきましょう。

お肉の食中毒を防ぐにはどうしたらいいの?

生や半生のお肉を食べることは避け、十分に加熱してから食べましょう

肉汁に血が混じっていないかや肉の断面の色をよく確認しましょう。肉の色は、白っぽく変化したかが目安となります。
特に、メンチカツやハンバーグなどの生のひき肉から作る食品は、全体に病原体が入り込んでいることがあるため、中心部までしっかり火を通しましょう。

図 焼肉

調理器具は、使い分けましょう

まな板・包丁などの調理器具は、お肉専用のものを用意するか、お肉を扱った後は洗剤でよく洗い、熱湯やアルコールで消毒してから他の調理に使いましょう。
また、お肉を焼くときは専用の箸やトング、お皿を用意して、自分用の箸やお皿が生肉に触れないようにしましょう。

生のお肉を触った後は、石けんを使って十分に手を洗いましょう。二度洗いが効果的です

関連リンク

多摩府中保健所で発行しているリーフレット

ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。 マンガで学ぶ!カンピロバクター食中毒(PDF:1,175KB)

肉の生食等、食肉による食中毒予防のポイントをまとめた普及啓発用の動画とリーフレットなど(東京都保健医療局作成)

ちょっと待って!お肉の生食
知って防ごう カンピロバクター食中毒


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