精神看護学
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現代社会は、精神的ストレスに満ちてます。うつ、自殺、若者のひきこもり、不登校、アルコール依存症など、心の病気や問題でケアを必要としている人が増加しています。
また、災害や不慮の事故等で被害を受けた人々に対して、心のケアが必要であるという認識が一般的になり、精神保健の重要性が高まっています。
入院の長期化により地域に帰る場所を失った人の「社会的入院」の解消を目指し、国も「入院医療中心から地域生活中心」のための対策を進めています。
精神看護学は、あらゆる領域でさまざまな健康レベルや発達段階にある人に対して、精神看護の基本的な知識・技術を学びます。そして、看護を展開するための基本的な能力となる、「他者理解」と「自己理解」の方法を学びます。
科目名 | おもに学ぶ内容 | 時間 |
精神看護学概論 | 精神の健康とは 精神看護の役割と機能 精神保健福祉の変遷 | 30 |
精神に障害をもつ人の理解 | 精神障害の特徴と治療の理解 精神に障害をもつ人の看護の基本 | 30 |
精神看護の基本技術 | 患者-看護師関係の成立・発展の技術 自己洞察の意義の理解・実施 | 15 |
精神に障害をもつ人の生活と看護 | 精神に障害をもつ人の生活の特徴 精神に障害をもつ人と家族の看護 統合失調症をもつ人の特徴に合わせた看護過程の展開 |
30 |
精神看護学の授業の様子
精神看護学の授業では、精神に障がいのある人の特徴と、
障がいがある人と家族の看護について学習しています。
この日は、統合失調症のある患者さんのDVDを視聴し、
学生4名でグループになって、精神機能の具体的な観察内容について学習しました。
患者の言動に着目し、それぞれが気づいた点を出し合うことで、精神症状の観察視点が広げられていました。
精神看護学 学内講義をご紹介します
再構成という記録様式を用いて対象理解・自己洞察を行い、ソーシャルディスタンスや換気に留意しながらカンファレンス形式での発表を行いました。
講義後の意見では「自分ではうまくいかなかった関わり場面だと考えていたが、良い点もあったことに気づけた」「患者さんの言葉だけではなく非言語での表現にも目を向ける必要がわかった」等、対象との関係構築に向けた工夫や観察への学びが深まりました。
学生間のソーシャルディスタンスに留意しながら意見交換を行いました
講義中もドアは常時開放して換気しています