歯と歯肉の健康とメタボリックシンドローム
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「メタボリックシンドローム」とは、肥満のなかでも糖尿病や高脂血症などの生活習慣病との関わりが深い内臓脂肪型肥満で、さらに、血糖値、血中脂質、血圧のどれか2つ以上に異常がみられる状態です。この状態を放置すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのさまざまな病気にかかりやすくなり、生活の質にも大きく影響します。
このメタボリックシンドロームと関係が深いのが食生活であり、「バランスのとれた適切な食生活」を実行するためには、「歯と歯肉の健康」が大切です。自分の歯でしっかり噛み、ゆっくり食事をすることが肥満予防にもつながります。
歯を失う原因の約9割がむし歯と歯周病ですが、歯周病はその4割を占めており、自覚症状がでたときには、かなり重症になっていることも多い病気です。また、喫煙すると歯周病が進行しますし、その治療を妨げることがわかっています。
むし歯と歯周病予防のために
★毎日のはみがきで、むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)をきちんと落とす
- 歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を当てる
- 歯ブラシを軽い力で小さく動かす
- みがき残しのないよう、奥歯から順番を決めてみがく
- デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間もきれいにする
★みがき残しはないか、鏡を見て自己チェックをする習慣をつける
・むし歯のチェック
・歯肉に赤く腫れているところ(上記写真参考)はないかチェック
★禁煙する(喫煙は歯周病の発症、進行を早める)
★かかりつけ歯科医を持ち、定期的な歯と歯肉のチェックや歯のクリーニングを受ける
以上のことを実行し、歯と歯肉の健康を守り、メタボリックシンドロームを予防しましょう。
記事ID:115-001-20240726-009338