子どもの歯科保健
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ぶくぶくテストを利用した口腔機能評価と支援のヒント
~食べ方が気になる子どもへの支援~
多摩小平保健所では、施設職員を対象に、口腔機能発達に関する研修会等を開催し、食べる力の育成の支援を図っています。
特に、障害を持っている子どもには、上手に食べたり、飲み込んだりすることができない子がみられます。
また、障害がなくてもかまない、口いっぱいに食べ物を入れて丸呑みする、食べるとき口からこぼすなど、食べ方の気になる子がいます。
本マニュアルは、そのようなお子さんへ、保護者や保育士、育児支援を行う方たちが「ぶくぶくうがい」動作を通じて口腔機能を客観的に評価するとともに、食事の観察を通じて食べ方の問題に気づき、摂食機能の専門相談の受診のきっかけづくりや機能にあわせたトレーニングに取り組むためのごく初歩の参考として作成しました。
より詳しく知識や支援法については、口腔機能向上に関する参考図書や研修等を活用してください。
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乳幼児の食べる力の発達チャート
障害児の食べる力の発達について、さまざまな問題が指摘され、障害児の食べる力の育成支援が図られてきていますが、まだまだ地域や施設ごとで取組に違いがあり、一般的に普及されているとはいえない状況です。
障害児だけでなく、心身の発育、発達に問題の見られない子どもにおいても食べる力が備わっていない場合が増えているとの指摘もあります。
食べる力は自然に身につくものではなく、心身の発育や歯の生え方等の口腔の発育に応じた適切な食べ方育成の支援が必要です。
このチャートは、毎日の食事で楽しく食べる力をつけるために、哺乳期から離乳期を経て、ひとりで食事ができるようになるまでの発達の過程を食べる力、口腔機能発達について年齢別に把握できるようにつくりました。
体の発達・食べる力の発達 0歳から1歳ごろ(PDF:718KB)
体の発達・食べる力の発達 1歳から3歳ごろ(PDF:788KB)
体の発達・食べる力の発達 3歳から6歳ごろ(PDF:719KB)
乳幼児の歯みがきステップ、フッ化物利用チャート
子どもたちが楽しく、おいしく食べるためには、歯と口腔の健康は不可欠です。
むし歯を予防するには、歯みがきだけにとどまらず、甘いものをとりすぎないことや食事時間を決めるなどの基本的な生活習慣づくりが必要です。さらに積極的なむし歯予防法として、フッ化物利用が考えられます。
子どもの歯みがきの上達は、他の発達と同様に個人差が大きく、同じ年齢の他の子どもと比較する必要はありません。
その時点での子どもの状態を的確に把握し、上手にステップアップができるような支援が望まれます。
そこで、子どもの発達段階に合わせて進むことができるように、この歯みがきステップ及びフッ化物利用チャートを作成しました。
歯みがきステップ(0から6歳)、年齢別解説(0から2歳)(PDF:1,361KB)
年齢別解説(3から6歳)、フッ化物利用チャート(PDF:1,777KB)
地域支援サポートリーフレット
歯が痛いと食事に支障をきたすなど、歯は日常生活と密接な関係があります。けれども歯科医院で落ち着いて待てなかったり、先生やスタッフとうまくコミュニケーションがとれなかったりする人もいます。
このような患者さんたちが、地域で安心して歯科治療を受けるためには、皆さんの理解が必要です。
そこで、知的障害や自閉症など特別な支援が必要な人がいることの理解や「歯科絵カード」の利用を普及することを目的にこのリーフレットを作成しました。ご活用いただけると幸いです。
歯医者さんや一般の皆さんへ (1ページ)(PDF:757KB)
こんなときどうしたらいいの 左(2ページ)(PDF:736KB)
こんなときどうしたらいいの 右 (3ページ)(PDF:738KB)
診察台に座れない子供のイラスト
絵カードを使って子供に説明するイラスト
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