適正な体重管理
- 更新日
適正体重を知り、体重を管理する!
生活習慣が多様化している現代では、食べ過ぎや運動不足による「肥満」の一方で、若い女性の「やせ」や高齢者の低栄養等も課題となっています。
適正体重は、身長や年齢によって異なっています。健康づくりのためには、自分の適正な体重を認識し、体重を管理していくことが大切です。
1 身長と体重を知ろう
成人が身長と体重に基づいて体格を評価する指標にBMI(Body Mass Index)があります。学童児(6~18歳)の肥満の判定には、実際の体重と身長別標準体重に基づいて評価する肥満度が用いられます。
まず、身長や体重を把握しましょう。
2 体格を評価しよう
(1) 成人
BMIは、統計上、肥満との関連が強い糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)に最もかかりにくい数値として22.0が標準とされています。
適正範囲は、年齢により異なります。また、あくまでも参考として使用すべき値とされています。
<適正範囲> ※目標とするBMIの範囲(18歳以上)日本人の食事摂取基準2020年版
18~49歳:18.5~24.9、50~69歳:20.0~24.9、70歳以上:21.5~24.9
<算出方法>
BMI=体重(kg)/〔身長(m)×身長(m)〕
(2) 学童児(6~18歳)
肥満度の算出に必要な「身長別標準体重」の値には、最新の文部科学省の学校保健統計調査報告書のデータに基づいた年齢・性・身長別標準体重を用います。最新の情報を確認する場合は、文部科学省のホームページ等を御利用ください。
<判断基準>
20 %以上:肥満傾向児、-20%以下:痩身傾向児
<算出方法>
肥満度(過体重度)=〔実測体重(kg)-身長別標準体重(kg)〕/身長別標準体重(kg)×100(%)
※こちらは、令和4年度調査時の参考値です。
3 食事による体重管理等の注意点
まず、自分の適正体重を把握し、体重のコントロールが自分にとって本当に必要かどうかを判断しましょう。
また、適正な体重であっても、腹囲がメタボリックシンドロームの診断基準を超えている等の課題がある場合は、食事の内容を見直しましょう。
減量、増量ともに、取り組む際には、主食・主菜・副菜のそろった食事を心がけ、特定の食品に偏ったり、極端に食事の量を増減したりしないように注意しましょう。
4 食事プラス運動で体重管理
適正な体重管理のためには、食事とともに運動が重要です。
食事による摂取エネルギーと運動による消費エネルギーのバランスが、体重に大きく影響するからです。
また、体重はそのバランスのバロメーターでもあります。いつもと変わりない食事をしていても、何気ない生活習慣の変化により運動量が減少したり、加齢に伴って基礎代謝量が低下したりしたことが体重増加に繋がることもあります。定期的に体重を把握し、食事と運動で適正な体重を維持していきましょう。