精密検査

更新日

 と畜検査において、通常の肉眼的検査で判断の難しいものについては、微生物学的、病理学的、理化学的に精密検査を行います。

微生物学的検査

 豚丹毒、サルモネラ症、敗血症など感染性の病気が疑われる場合には、細菌培養を行い、検出した菌の 同定 (どうてい)(菌の種類を決定すること)を行います。必要に応じてPCR検査(遺伝子検査)なども行います。

病理学的検査

 腫瘍や白血病などが疑われる場合は、病変部分の組織、細胞や白血球などの状態を検査します。
 また、牛白血病などウィルスによる病気が疑われる場合は、抗体検査やPCR検査も行います。

理化学的検査

 黄疸や尿毒症などが疑われる場合は、血液検査を行い、ビリルビンや尿素窒素の量などを測定します。

 精密検査の結果は、肉眼的検査の生体や内臓などの所見とあわせて、総合的に病気の診断を行うために使われます。

本文ここまで
記事ID:115-001-20240726-009714