9 化学物質の少ない建物にするにはどうすればよいですか
平成15年7月に改正建築基準法が施行されました。ホルムアルデヒドは発散区分に応じた使用制限などが規定され、また、常時換気設備の設置が盛り込まれました。その結果、これからの施設は材料の選定など計画段階から低ホルムアルデヒドの建物を作ることが可能になりました。
しかし、トルエンなどその他の化学物質は、まだ材料の品質を評価する公的な規格規準がなく、何を使用するかなどの法令上の規定がありません。したがって、ホルムアルデヒド以外の化学物質をできるだけ少なくしたいときは、それぞれの自治体で建築工事仕様書に化学物質の少ない「環境配慮型」「環境対応型」製品の採用などを明記する必要があります。(これは、発生源を「なくす」対策です。)
また、揮発してくる化学物質を室内に溜めないよう、部屋の状態や使用状況に応じて換気設備を運転したり、窓や欄間を定期的に開けるなど、換気に努めることが重要です。(これは、発生した化学物質を「減らす」対策です。)
化学物質の少ない室内環境のために
使わない
安易な使用は避ける
持ち込まない
新たな発生源を加えない
追い出す
部屋に応じた適切な換気
取り替える
揮発しない(しにくい)ものと交換する
なくす
発生源を取り除く
記事ID:115-001-20240726-006649