梅毒の報告数が増加しています。
2023年には、1999年に感染症法に基づく調査が始まって以降、最も多い報告数(3,701件)となりました。
年代別では、男性は20歳代~50歳代、女性は20歳代が多いです。
東京都 梅毒流行状況
年別報告数推移(過去10年)
年齢階級別・性別報告数
東京都感染症情報センターより引用
1.梅毒とは
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌が感染することで起こる感染症です。
性行為で粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。感染すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹(ほっしん)が現れたりします。
一旦症状が消えるため治ったと間違われることがあり、発見が遅れる危険があります。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤から赤ちゃんに梅毒が感染し、死産や早産となったり、赤ちゃんの神経や骨に異常をきたすことがあります。
2.治療について
治療は、婦人科や泌尿器科にて、内服薬や注射薬で行います。
検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあるため、早めの治療が大切です。
感染を広げないために、パートナーとともに治療を受けることが望ましいです。
3.予防について
治療しても免疫ができないため、再度感染することがあります。予防には、コンドームの正しい利用が有効です。
4.検査について
HIV・梅毒の検査は、都内の保健所や検査相談室で、年間を通じて匿名・無料で受けることができます。
また、都は、梅毒の感染拡大を止めるため、検査体制の拡充・集中的な広報を実施しています。
詳細は東京都性感染症ナビをご覧ください。
5.梅毒に関する情報
詳細については以下のサイトをご覧下さい。
お問い合わせ
このページの担当は 西多摩保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。