食品衛生ミニ情報 2020 Vol.2 ノロウイルス・新型コロナウイルス 共通の感染対策をしましょう!
- 更新日
(印刷用)食品衛生ミニ情報 2020 Vol.2表(PDF:958KB)
(印刷用)食品衛生ミニ情報 2020 Vol.2裏(PDF:867KB)
ノロウイルス・新型コロナウイルス 共通の感染対策をしましょう!
ノロウイルス食中毒対策も、新型コロナウイルス感染症対策も、以下のような通常の食中毒予防のための一般的な衛生管理を実施することが基本です。
Point 1 手洗い
手を洗うタイミング
以下のタイミングで手洗いを習慣づける。
適切な手洗い方法
- 指輪や腕時計を外して洗いやすくする
- 以下の1から8を2回繰り返すと効果的!
Point 2 消毒
目的に応じた種類・濃度の消毒液を使用する。
手指の消毒(アルコール)
- 70パーセント以上95パーセント以下の濃度で、「医薬品・医薬部外品」と記載されたものを使用する。
- 水気をとってから消毒液を使用しないと効果が低減する。
※アルコールに関する注意点
- ノロウイルスに対する消毒効果が低いので注意。
- 引火性があるため空間噴霧は絶対にしない。
調理器具等の消毒(次亜塩素酸ナトリウム)
- 次亜塩素酸ナトリウムの濃度を0.02パーセント(新型コロナウイルス対策には0.05パーセント)になるように希釈して消毒液を調製。
- 包丁やまな板等の調理器具類は消毒液に10分間浸し、流水ですすぐ。
- 作業台や蛇口等の調理場内設備は、消毒液に浸したふきん等で拭き、10分後に水拭き。
※次亜塩素酸ナトリウムに関する注意点
- 手が荒れるため手指の消毒には使用しない。
- 時間と共に薄くなるので作り置きはしない。
Point 3 出勤時の体調確認
体調が悪い場合は無理して出勤しないように。
なぜ確認するか
食中毒菌やウイルスに感染した人が、病原体を周囲に広げる可能性があるため。
どのように確認するか
- 下痢、吐き気、嘔吐、腹痛等の症状がないか。
- 37.5度以上の発熱、味覚や嗅覚の異常、全身のだるさ、咳が出る、等の症状がないか。
- 上記の点について、出勤前に体調確認し、責任者に報告する(健康管理記録をつける)。
問題があったらどうするか
- 従業員は責任者に直ちに報告する。責任者は従業員に休養を促す。
- ノロウイルス感染の疑いがある場合は、調理等食品を扱う業務をしない。
- 新型コロナウイルスに感染していることが確認された場合は、感染症法に基づいて就業制限が行われる。
その他 ノロウイルス食中毒の予防策
食品の加熱
- 食品は中心部まで75度1分以上加熱する。
- ノロウイルス汚染の恐れがある二枚貝等の食品は、中心部まで85度から90度で90秒以上加熱する。
生で食べる野菜や果物の洗浄・消毒
- 流水でよく洗う。
- 必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム溶液を用い、0.02パーセントなら5分間、0.01パーセントなら10分間浸し、流水で十分にすすぐ。
トイレの清掃・消毒
- トイレの清掃・消毒を徹底。
- 消毒には次亜塩素酸ナトリウム溶液を用い、ドアノブや便座等は0.02パーセント溶液、嘔吐物やふん便がついた場所は0.1パーセント溶液を使用する。
作業専用の衣服・履物
- 調理場に入る際は、専用の衣服、履物を使用する。
- ノロウイルスが調理場内に持ち込まれるのを防止するため、トイレなど調理場外に出るときには、衣服・履物を替える。
その他 新型コロナウイルス感染症の予防策
3密(密閉、密集、密接)を避ける
- 施設規模に応じて入場者数や滞在時間を制限する。
- 入場の列は間隔(できるだけ2メートル)を空けるよう周知する。
- 屋内は特に3密を避ける。
マスクの着用
- 従業員にマスクの着用を徹底させる。
- 入場者にマスクの着用や、大声での会話を控えるように周知する。
施設の消毒
- 調理場外についても、不特定多数の人が触れる可能性のある場所は、アルコール消毒液を用いて小まめに消毒する。
換気
- 扉や窓を開け、定期的に換気する。
- 扇風機やサーキュレーターを外部に向けて使用するなど、効果的な換気を行う。
詳しくは、下記ホームページをご参照ください。
社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル(東京都)
食品関係事業者向け「防ごう!ノロウイルス食中毒」(東京都)
記事ID:115-001-20240726-009299