健康影響
1 PFASの人への健康影響についてどのようなことがわかっていますか
動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、ヒトにおいてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。
しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては確定的な知見はありません。
2 体に入った PFOS・PFOA は残留するのですか
徐々に、体外に排泄されていきます。
PFOS 、PFOA は身体に残り続けるものではなく、摂取量が減れば体内濃度は下がります。
PFOS、PFOA は代謝されにくいものですが、消化管から体内に吸収され、その後ゆっくりではありますが、体内から排泄されていくと考えられています。例えば、欧州食品安全機関によると、新たな摂取がない場合に人の体内の濃度が半分になるまでの時間(半減期)はPFOS で平均5.7年、PFOA で平均3.2年とされています。
3 水道水を飲用しても大丈夫ですか
国は、1日に飲用する水の量を2L、ヒトの平均体重を50kgとして、生涯にわたって摂取したとしても健康に影響がない値として、水道水の暫定目標値をPFOSとPFOA合計で50ng/Lと設定しています。
なお、都内の水道水(都、市町村の水道事業体)におけるPFOS及びPFOAの値は暫定目標値を下回るよう管理されています。
4 水道水の値はどこで確認できますか
水道局ホームページから水道水の水質検査結果をご確認いただけます。
なお、武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村、島しょ地域の水質検査結果については、各市町村あてにご確認ください。
5 自宅の井戸水を飲用や生活用に利用しても大丈夫ですか
国は、1日に飲用する水の量を2L、ヒトの平均体重を50kgとして、生涯にわたって摂取したとしても健康に影響がない値として、水道水の暫定目標値をPFOSとPFOA合計で50ng/Lと設定しています。
都は、都内全域(島しょを除く)の260ブロックにおいて、地下水中のPFOS、PFOA、PFHxSの調査を順次行っています。暫定指針値(水道水の暫定目標値と同値)を超過した地点については、井戸水を飲まないようにしてください。
個別の井戸の検査を希望される場合は、民間の検査機関にご依頼ください。
6 井戸水を畑などで利用しても大丈夫ですか
国の食品安全委員会が発表した食品健康影響評価書では「通常の一般的な国民の食生活(飲水を含む)から食品を通じて摂取される程度のPFOS及びPFOAでは、著しい健康影響が生じる状況にないものと考える。」とされています。
食品安全委員会は、人が生涯にわたって毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日当たりの摂取量を、PFOS 20 ng/kg 体重/日、PFOA 20 ng/kg 体重/日に定めました。
2012年~2014年の農林水産省調査では、PFOS 0.60~1.1 ng/kg 体重/日、PFOA 0.066~0.75 ng/kg 体重/日の摂取量でした。
個別の井戸の検査を希望される場合は、民間の検査機関にご依頼ください。
7 食品からの健康影響はありますか
国の食品安全委員会が発表した食品健康影響評価書では「通常の一般的な国民の食生活(飲水を含む)から食品を通じて摂取される程度のPFOS及びPFOAでは、著しい健康影響が生じる状況にないものと考える。」とされています。
食品安全委員会は、人が生涯にわたって毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日当たりの摂取量を、PFOS 20 ng/kg 体重/日、PFOA 20 ng/kg 体重/日に定めました。
2012年~2014年の農林水産省調査では、PFOS 0.60~1.1 ng/kg 体重/日、PFOA 0.066~0.75 ng/kg 体重/日の摂取量でした。
8 血液検査をしたいのですが、都で行っていますか
都では血液検査を実施しておりません。
国の専門家会議は、「現時点の知見では、どの程度の血中濃度でどのような健康影響が生じるかは明らかでなく血中濃度に関する基準の設定や、血液検査の結果のみによる健康影響の把握は困難である。」としています。
また、国の食品安全委員会が発表した健康影響評価書では「血中濃度については、ドイツのHBM委員会及び米国科学・工学・医学アカデミーが血清/血漿PFAS濃度の指標値を示しているものの、指標値を超過しても必ずしも健康影響を及ぼすものではないとしている。」とされています。