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乱用される代表的薬物

(1)コカイン・・・クラック(麻薬)

写真 コカイン

通常は「コカイン」と呼ばれる、無色ないし白色の粉又は結晶性粉末(化学調味料のような感じ)で、麻薬に指定されている強い精神依存性を有する薬物です。中毒により死亡する例もあります。コカインを不正に加工したものが「クラック」と呼ばれています。日本では、法律により規制されています。
(俗称の事例:コーク、コーラ、スノウ、ノーズキャンディなど)

(2)大麻

写真 大麻製品

写真 大麻リキッド
大麻リキッド

「大麻草」から作られるもので、様々な名称で呼ばれています。 精神依存性があり、日本では、法律により規制されています。
近年、大麻から成分を抽出した「大麻ワックス」や「大麻リキッド」など新しいタイプの加工品が増加しています。
また、海外でお土産として売られているチョコレートやクッキーの中に大麻が含まれていることがあります。
(俗称の事例:ガンジャ、ハシッシュ、ブッダスティック、ハッパ、チョコ、野菜など)

(3)ヘロイン(麻薬)

写真 固形ヘロイン・チャイナホワイト

写真 密造ヘロイン

「あへん」から作られた薬物で、化学名では「ジアセチルモルヒネ」と呼ばれています。強い鎮痛作用がある反面、すぐに依存性が生じ、その依存性は極めて強いものです。日本では医療での使用を含めた全ての使用、製造等が禁止されています。
(俗称の事例:スマック、ジャンク、ホース、ダスト、チャイナホワイトなど)

(4)LSD(麻薬)

写真 LSD(麻薬)

強い幻覚作用があり、精神に障害を起こす事例もあります。日本では、麻薬に指定されているだけでなく、医療でも使われないため、製造もされていない薬物です。
日本では、法律で規制されています。
(俗称の事例:アシッド、ペーパー、タブレット、ドラゴンなど)

(5)覚醒剤

写真 密造覚せい剤

一般にアンフェタミン、メタンフェタミンの2種類の興奮剤を指します。見かけは粉砂糖を砕いたような無色透明のかたまりで、匂いはありません。水に溶けやすい性質を持っており、静脈注射や加熱によるガスの吸入、ジュースなどに溶かして飲むなどの方法によって摂取されています。強い依存性があり、精神や身体をボロボロにしてしまいます。大量に摂取すると死に至る場合もあります。日本では、法律で規制されています。
(俗称の事例:アイス、ハーツ、ホワイト、スピード、エス、クリスタルなど)

(6)その他の薬物

MDA(俗称:ラブ・ドラッグ)、MDMA(俗称:エクスタシー)、PCP(俗称:エンジェル・ダスト)、メスカリン、マジックマッシュルーム等、多くは幻覚作用を持ち、薬の形も粉末、錠剤、カプセル、液体等様々な形があります。これらの薬物は、錯乱状態になり殺傷事件を起こしたり、薬がきれた後でも突然に錯乱状態の発作を起こすこともあり、危険なもので、日本では法律で規制されています。

(7)シンナー・トルエン(有機溶剤)

シンナーは、塗料のうすめ液として使われ、有機溶剤の混合物です。その主成分がトルエンであり、特有なにおいを持つ無色透明の液体で、揮発性、引火性が高いものです。乱用すると、頭痛、はきけ、めまい、全身倦怠感などの症状が見られます。また、脳細胞を破壊するため、乱用を続けると大脳は萎縮し、たとえ乱用を止めても元には戻りません。歯は溶けてボロボロになります。長期間乱用すると、シンナー、トルエンを吸入していない時でも、実在しないものが見えるなどの幻覚や被害妄想などが現れます。過度に吸入した場合は、呼吸中枢が麻痺し、窒息死することもあります。

写真 正常な脳・萎縮した脳
(左)正常な脳 (右)萎縮した脳

(8)危険ドラッグ


危険ドラッグ

危険ドラッグとは、多幸感や快感を高めると称し、興奮や幻覚作用等を有する成分を含むものをいい、「ハーブ系」、「リキッド系」、「パウダー系」等の種類があります。いずれも、合成カンナビノイドという大麻類似の成分や麻薬・覚醒剤類似の成分などを含むため、一般のハーブ、アロマ等とは全く異なる極めて危険な薬物です。
これまで、精神毒性を有する成分であっても、法律で規制された成分が含まれていなければ「違法」ではないとして、「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」等と呼ばれていましたが、危険な薬物であることを明確にするため、平成26年7月22日、厚生労働省と警察庁は、新たな呼称を「危険ドラッグ」と決定しました。
都では、これらによる健康被害を未然に防止するための様々な対策を行っています。

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(9)医薬品

医薬品は病気を治療するためのものです。しかし、陶酔感などを求めて風邪薬や向精神薬などを繰り返し服用する乱用実態があります。医薬品には、決められた服用量や服用方法、適応症があり、これらを守らないと、病気を治すはずのものが逆に身体に害を与えることがあります。また、病院などで処方される医薬品は、その人の病状に合わせて医師が処方するものですので、自分に処方された医薬品を他人にあげることは、思わぬ害を招くこともあり危険です。向精神薬については、法律により、他人に譲り渡すことが禁じられています。

お問い合わせ

このページの担当は 健康安全部 薬務課 麻薬対策担当(03-5320-4505) です。

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