正しい家庭用品の知識

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有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律

「家庭用品」の安全性を守っています。

図 イラスト(家庭用品のイラスト)

「家庭用品」てなあに?

  • 衣料品や住宅用洗剤など私達が日常生活で使用するいろいろな生活用品のことです。
    (クスリ、化粧品、食品、食器等、他の法律で安全対策がとられているものを除きます。)

家庭用品にはいろいろな化学物質が含まれています。

酸、アルカリ、防菌・防カビ剤、防虫剤、樹脂加工剤、防炎加工剤、有機溶剤・・・等。
家庭用品の性能や機能、品質の向上のためにいろいろな化学物質が用いられています。しかし、時と場合によってはこれが原因で健康被害を起こしてしまうこともあります。

図 イラスト(掃除中のイラスト)

正しい取扱いで安全な生活

家庭用品に含まれる化学物質の種類や性能などに応じて、家庭用品を正しく取り扱うことが大切です。

1 買うときに、ちょっと気をつけること

図 洗浄剤

洗浄剤

  • トイレの洗浄剤やカビ取り剤など液体の洗浄剤は、容器やふたがしっかりしたものを選ぶ。
  • 陽のあたる場所に置いてあるようなものや、古いものは避ける。

漏れたり、容器が破損して、不意にこぼれたりすると、中の酸やアルカリが手や顔などにかかって大変危険です。

図 衣料品

衣料品

  • 赤ちゃんの衣料は、ベビー用品コーナーのケースなどに陳列してある包装のしっかりしたものを選ぶ。
  • むやみに袋から取り出したりしない。

ホルムアルデヒドの「移染」に注意して下さい。

図 イラスト(袋から出さないよう注意するマーク) 図 イラスト(ベビー用品を選ぶ様子のイラスト)

ホルムアルデヒドの移染

ホルムアルデヒドは空気や水蒸気を通じて他のものに吸収されやすい性質をもっています。
ベビー用品を袋から取り出してそのままにしておくと、他のホルムアルデヒドを含むものから移染を受けてしまうことがあります。

2 使うときに、ちょっと気をつけること

図 イラスト(洗浄剤のイラスト)

洗浄剤

  • 種類のちがう洗浄剤は一緒に混ぜない・使わない。
    有毒ガスが発生したりして危険です。
  • 使う前に「使用上の注意」をよく読む・必ず守る。
    使用上の注意は安全な使用へのパスポートです。
  • ゴム製等の手袋をして皮膚につかないよう注意する。
    皮膚についたら、直ぐに洗い流す。
  • トイレ、浴室等の狭い場所では換気に注意する。
  • 目には絶対入らないよう気をつける。
    万一、目に入ってしまったら、直ちに流水で15分以上洗眼し、眼科医に受診する。
図 イラスト(掃除中のイラスト) 図 イラスト(衣料品のイラスト)

衣料品

  • 皮膚がチクチクしたり、かゆみを感じたときは着るのをやめる。
    チクチク、かゆみは皮膚トラブルの危険信号です。
  • 新しく買った下着や赤ちゃんの肌着は洗濯してから使う。
    ホルムアルデヒドは水に溶けやすいので洗濯すれば、ほぼ取り除くことができます。
図 イラスト(エアゾル製品のイラスト)

エアゾル製品

  • 使う前に「使用上の注意」をよく読む・必ず守る。
  • 直接吸入しないよう注意する。
  • 人に向けて噴射しない。
  • 換気のよい場所で使う。
  • 長時間の連続使用を避ける。

3 保管するときに、ちょっと気をつけること

図 イラスト(洗浄剤のイラスト)

洗浄剤

  • 幼児の手の届く所に置かない。
    赤ちゃんは何でも口に入れてみたがるものです。
  • コップやジュースのビンなどの食器や飲食容器に移し替えない。
    間違って飲んでしまったら生命にかかわります。
図 イラスト(小さい子が洗浄剤に手を伸ばすイラスト) 図 イラスト(衣料品のイラスト)

衣料品

  • 下着や赤ちゃんの衣類は区別して保管する。
    ホルムアルデヒドの移染は、保管時にも注意が必要です。
  • 新しいタンスで刺激臭がしたり、目がチカチカしてホルムアルデヒドの移染が心配なときは、ポリ袋に入れてからしまうと安全。
図 イラスト(小さい子が製品を口に入れるイラスト) 図 イラスト(エアゾル製品のイラスト)

エアゾル製品

  • 幼児の手の届く所に置かない。
    赤ちゃんは、どんなものにも興味しんしんです。
  • 火の近くや高温になる場所を避ける。
    引火したり、中の圧力が高まって破裂してしまうことがあります。
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