院内感染対策のための自主管理チェックリスト
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東京都では、院内感染対策の支援を目的として、平成14年度に本チェックリストの前身となる「院内感染対策マニュアル」を発行、改訂を行ってきました。
しかしながら、昨今、薬剤耐性菌や新興感染症等の脅威が増すに伴い、講ずべき対策も複雑化してきています。こうした中、病院には施設の規模や受け入れる患者の特性に応じて、選択的に対策を組み立てていくことが求められています。
そのため、今般、従来の手引書としての「院内感染対策マニュアル」という名称から、必要に応じてテーマを選べ、基本事項を繰り返し確認できることに重きを置いた「院内感染対策のための自主管理チェックリスト」に名称を変更し、新しく公開する運びとなりました。また、今回の改定に当たっては、平成22年度の「院内感染対策マニュアル」改定以降の法改正や新たに発出された通知・ガイドライン等を踏まえ、内容も加筆・修正しております。
中小規模の医療機関を含めた全ての医療機関において、院内感染対策の基本事項をあらためて確認するために、本マニュアルをご活用ください。
構成
表紙 | |
第一部 院内感染防止体制 |
1 院内感染防止のための組織・体制 2 院内感染対策マニュアルの整備・実践 3 感染症情報の把握・連絡体制 4 抗菌薬の適正使用・耐性情報等の共有 5 職員の健康管理と業務の維持 <資料>院内・院外関係者への連絡体制(モデル例) |
第二部 標準予防策と感染経路別予防策 |
(標準予防策) 1 手指衛生 (1) 方法の選択 (2) 手洗い・手指消毒 2 感染防護具の使用(バリア・プリコーション) 3 患者の配置管理・移送 4 患者・来訪者の理解と協力 <資料>(普及啓発用)手を洗いましょう <資料>(普及啓発用)咳エチケット(せき・くしゃみをカバー) (感染経路別対策) 5 接触感染予防策 6 飛沫感染予防策 7 空気感染予防策 <資料>標準予防策と感染経路別予防策の概要 |
第三部 施設・場面に応じた感染防止対策 |
(医療処置に伴う感染の防止) 1 血管内留置カテーテル関連の感染防止 2 尿道留置カテーテル関連の感染防止 3 人工呼吸器関連の感染防止 4 経管栄養関連/処置室での感染防止 (病棟でのケアに伴う感染の防止) 5 日常生活ケアにおける感染防止 6 排泄ケア・汚物処理における感染防止 7 環境管理(清掃・施設衛生) (器具・薬剤等の適切な取扱い) 8 器具の洗浄・消毒・滅菌 9 内視鏡関連の感染防止 10 消毒薬の使用及び薬剤の汚染防止 11 医療廃棄物の取扱い 12 針刺事故防止対策 (各部門における感染防止) 13 外来部門における感染防止対策 14 透析室における感染防止対策 15 手術室・集中治療室における感染防止対策 <資料>消毒の基本(消毒薬の選択) |
第四部 院内感染発生時の対応 |
1 感染情報の把握 2 拡大防止対策の実施 3 多剤耐性菌対策 <資料>発生状況整理表(サーベイランスシート) |
第五部 新興感染症 |
1 新型インフルエンザ等 2 エボラ出血熱 3 MERS(中東呼吸器症候群) 4 蚊媒介感染症 |
〔参考文献・資料一覧〕 |
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