平成13年度 東京都内湾における魚介類の内分泌かく乱化学物質調査結果
平成14年7月26日
健康局
健康局では、内分泌かく乱作用を有すると疑われている化学物質について、環境中の残留状況を詳細に把握することを目的に、東京都内湾に生息する魚貝類の実態調査を実施しています。
このたび、平成13年度の結果が以下のとおりまとまりましたので、お知らせします。
1 調査方法
(1) 調査時期
魚類:平成13年9月、貝類:平成13年8月
(2) 調査地点
東京都内湾の5地点(隅田川河口、荒川河口、多摩川河口、中央防波堤外側2ヶ所)(図1)
(3) 調査生物(検体)
スズキ、ボラ、コノシロ、ムラサキイガイ 各40検体
(4)分析項目
PCB、DDT、DDE、DDD、トリブチルスズ、トリフェニルスズ、アルキルフェノール類、ベンゾフェノン、アジピン酸ジ-2-エチルへキシル、ペンタクロロフェノール、2,4-ジクロロフェノール
2 調査結果
(1) PCB、DDT、DDE、DDD、トリブチルスズ及びトリフェニルスズについては、前年度の調査に引き続き魚貝類から検出された。
(2) 前年度は検出されなかった 4-t-ブチルフェノールが一部の検体(40検体中、2検体)から検出されたが、低濃度であった。
(3) 今年度に初めて調査を実施した物質(アジピン酸ジ-2-エチルへキシル、ペンタクロロフェノール、2,4-ジクロロフェノール)については、ペンタクロロフェノールが一部の検体(40検体中、1検体)から検出されたが、低濃度であった。
(4) ノニルフェノールは、前年度より検出下限値を下げて(0.05→0.02μg/g)分析したが、検出されなかった。
3 今後の対応
今回の調査の結果、東京都内湾の内分泌かく乱化学物質の汚染状況は、物質によって違いがあるものの、前年度と比べて明確な変化は見られなかった。
今後も本調査を継続し、東京都内湾の汚染状況を調査する。
お問い合わせ
このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 調査担当(03-5320-4493) です。