病気が発症・急な入院時にどうしたらいい?

脳卒中や心臓・血管の病気は、少しでも早く病気に気づき、適切な治療を受けることが重要です。
初期症状や緊急入院時の対応、医療機関受診の目安などのポイントを事例形式で解説します。

病気について

脳卒中とは

脳卒中は、「脳」の血管が、詰まったり破れたりすることで、急に脳の一部の働きが悪くなり、それによって急に身体の働きが悪くなる病気で、「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」に大別されます。

心臓や血管の病気とは

代表的な心臓、血管の病気には、虚血性心疾患(急性心筋梗塞・狭心症など)、不整脈、心臓弁膜症、心不全、大動脈解離などがあります。

救急車を呼んでもいいの?

脳卒中・心臓病の多くは一刻を争う病気です。以下のような症状がでたらすぐに119番通報をし、救急車を呼んでください。

<脳卒中>

  • 片方の手足の麻痺、しびれ
  • 呂律が回らない
  • ふらふらする、体のバランスが取れない
  • 片方の目が突然見えなくなる、視野が欠ける
  • 経験したことのない激しい頭痛

<心臓や血管の病気>
胸や背中に以下のような症状がでた場合

  • 突然の激痛
  • 急な息切れ、呼吸困難
  • 胸の中央が締め付けられるような、または圧迫されるような痛みが2~3分続く
  • 痛む場所が移動する

突然の入院、手続きはどうするの?

急な入院時に必要なもの、手続きについて知りたい場合はこちら。

<監修>
木村 和美(日本医科大学大学院医学研究科 神経内科学分野 大学院教授)

心臓弁膜症とは

心臓弁膜症は、心臓の弁(バルブ)に異常がある状態です。心臓弁膜症は、弁が硬くなって開きにくくなるか、弁がうまく閉じず血液が戻ってきてしまうことで生じます。これにより、血液の流れが制限されたり、逆流したりすることがあります。年齢とともに少しづつ進行していきますが、治療可能な病気です。放っておくと心不全にいたることもあるため、早期に発見して適切な時期に治療することが大切です。

心臓病の初期症状

心臓弁膜症をはじめとする心臓病の症状は加齢による身体症状と似ているため、見逃されがちです。
運動量が減ると、これらの症状にさらに気づきにくくなります。
心臓病などには、見逃されがちな初期症状が多く、注意が必要です。

<心臓弁膜症の主な初期症状>

  • 疲れやすい
  • 少し動くと息切れがする
  • 動悸がする

例えば、このような症状があって不安な場合は近くの循環器内科を標ぼうする医療機関を受診しましょう。

心臓病、脳卒中の主な検査について

心臓病、脳卒中の症状が出た場合、どんな検査を受けるんだろう?

<監修>
清水 渉(日本医科大学大学院医学研究科 循環器内科学分野 教授)
山本 剛(日本医科大学付属病院 心臓血管集中治療科部長)

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