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※このインタビューは、令和5年9月に実施したものです。

FC東京の選手に健康づくり(こころ・睡眠)について伺いました!

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ1
氏名
小泉 慶(こいずみ けい) 選手
生年月日
1995年4月19日
出身地
東京都足立区
ポジション
MF
Q

小泉選手が小さい頃はどのような子どもだったのでしょうか。

A

僕は男ばかりの3人兄弟の真ん中で、かなり活発だったと思います。でも、人見知りはそれなりにしていましたね。あと、負けず嫌いというのはあったかもしれません。

Q

プロサッカー選手を目指したきっかけを教えてください。

A

中学生の時に所属していた横浜F・マリノスのユース(18歳以下)チームに昇格できずに、高校の部活でやるしかない状況になったんです。そこで初めて挫折を経験して、逆に「見返したい」「高校サッカーで活躍してプロになりたい」という気持ちが強くなりました。高校を選ぶ時も「横浜FMユースを倒したい」と思ったので、同じリーグに所属していた流通経済大学付属柏高校に進みました。高校サッカー選手権には出られませんでしたが、オファーをいただけたのでプロになる決断もしました。

Q

プロサッカー選手になりたいという、とても強い気持ちがあったのですね。

A

そうですね。とくに中学生の時や高校生の時はいろいろな誘惑があって、みんなが遊びに行ったりするなかで、自分はサッカーをしに行ってみんなと遊びに行けませんでした。どちらを優先するかという中で、自分もときにはその誘惑に負けてしまうこともありましたが、トータルで見ると負けなかったからプロになれたのだと思います。サッカーが本当に上手くて才能のある選手でも、そういう誘惑に負けてプロになれなかったという人はたくさんいると思うので、ちょっとしたことの差や積み重ねが大きな結果の違いになると思います。

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ2
Q

プロになってからはより多くの人に見られて緊張することもあると思います。心を落ち着かせるために試合前に行っているルーティンはありますか?

A

ルーティンは全くないですね。何か作ってしまうと、それができなかった時に落ち着かなくなってしまいますし、過去に作ったこともあったのですが、忘れちゃうんですよ。だから「ルーティンを決めてそれを継続している人はすごいな」と思って見ています(笑)。決まった音楽を聴いてテンションを高める人もいますが、僕の場合は感情移入しすぎてしまうので。試合になれば自然とモチベーションは上がりますし、とくにコロナ禍が明けてファン・サポーターの声援が戻ってきてからは、それを聞くだけで気持ちが昂るので、今は目の前の状況を受け入れて、自分の体と心の反応のままにプレーしています。

Q

これまで所属してきたチームで中心選手だったこともあれば、控えになる時期もあったと思いますが、思うような評価を得られないような時、うまくいかない時に気持ちを保つために意識することはありますか?

A

練習でやったことしか試合でも出ないので、トレーニングを質の高いものにすることは意識しています。そこは意識だけでだいぶ変わると思いますし、それこそ練習で対峙したチームメイトが100%集中できているか、80%くらいなのかも感じ取ることができます。試合に出られない時も、一番近くで自分のことを見ているのはチームメイトたちです。日々の練習から頑張っていればチームメイトからの信頼は上がりますし、たとえ試合に出られなくても一人の人間としての評価は上がります。そして、いざチャンスをもらった時にみんなが助けてくれます。

Q

小泉選手のこれまでの経験から、からだとこころをより良い状態にするためのアドバイスをお願いします。

A

僕自身、なかなか試合に出られない時期があって、出場機会を得た時に「ミスしてもフォローするから!」「慶のために勝とう!」と言ってもらって、気持ちが楽になりました。練習でちょっとでも手を抜いていたら、そうはならなかったと思いますし、それは自分にとっても忘れられない経験です。サッカーでも仕事でも普段の生活でも、近くにいる人が必ず見てくれているので、それを忘れないようにするのが大切だと思います。

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ3

FC東京の選手を支えるスタッフに健康づくり(こころ・睡眠)について伺いました!

フィジオセラピスト(理学療法士)

中村 有希 さん:イメージ
中村 有希 さん

「フィジオセラピスト」として、ケガをした選手のリハビリを支えたり、日頃からケガの予防やコンディションの維持をサポートしている。

ケガをしてしまい長期のリハビリをする選手は、先が見えないことに一番不安を感じます。だから僕は、できるだけ細かく段階的な目標設定をして、いま何をすれば良いのか、それをやれば何ができるようになるのかを明確に伝えるようにしています。選手たちは小さな達成感が得られることで、次に向けたモチベーションを高く保ってリハビリに取り組んでくれます。他にも、あえて休みをつくったり、旅行でも行っておいでと提案するなど、復帰へのプレッシャーや不安で張りつめ過ぎないように、心の余裕をつくってあげることは意識していますね。

また、僕はトレーニングルームに最後まで残っていることが多いので、「試合に出られない」とか「良いプレーができない」といった悩みを抱えている選手から相談を受けることもあります。僕の専門ではありませんが、そういうときはできるだけ話を聞いて、選手が自分の考えや気持ちを整理する手助けができるようには心がけています。

栄養アドバイザー(管理栄養士)

久保田 尚子 さん:イメージ
久保田 尚子 さん

FC東京のトップチーム、アカデミー(18歳以下のチーム)の身体づくりやコンディションの維持向上を食事・栄養面からサポートしている。

美味しい食事や楽しい食事は「こころの栄養」だと思っています。直接的な身体づくりのための栄養だけではなくて、「こころの栄養」になるような美味しいものを、ちょっとだけアスリートバージョンにアレンジしてもらったり、季節を感じる食材やアウェイ試合の後泊ではその土地の名物を取り入れたりしてもらうこともあります。体の栄養だけでなく、こころの栄養も同じくらい大事にしてください。

  • 悩んだ時やうまくいかない時は、「こころの栄養」も大切にしつつ、
    ・自分に合った方法でストレスに対処し、ストレスとうまく付き合っていくこと
    ・自分を見ててくれる家族や友人等がいることを忘れずに、辛い時は誰かに相談すること
    が大切みたいだね。
    健康な生活を送るために、身体とともにこころも大切にしていこうね!