芽止めのために、じゃがいもに放射線を照射していると聞いたのですが、本当ですか?【食品安全FAQ】
- 放射線を照射することで、食品が放射能を帯びることがあるのですか?
- 海外では、じゃがいも以外の食品にも照射していると聞きました。放射能を照射した食品が輸入されることはありますか?
回答
- 日本では、じゃがいもの芽止めのために放射線を照射する場合がありますが、じゃがいも以外の食品への照射は認められていません。
詳細
日本では、食品衛生法に基づき、原則として食品に放射線を照射してはならないこととなっています。ただし、じゃがいも(ばれいしょ)については、例外として発芽防止(芽止め)の目的でコバルト60という放射線を照射することが認められています。
現在、北海道にある専用の施設で、放射線によるじゃがいもの芽止めが行われています。放射線を照射したじゃがいもには、その旨の表示が義務付けられています。なお、じゃがいも以外の食品への照射は認められていません。
- 照射に際しては、じゃがいもの吸収線量の上限などが定められており、照射されたじゃがいもが放射能を帯びることはありません。
- 海外では、スパイスなどに対して、殺菌の目的で放射線照射が認められています。しかし、日本では、じゃがいも以外の食品に対する放射線照射が認められていないため、これらの食品を輸入することはできません。検疫所においても、モニタリング検査等を実施しています。
照射した食品を食べることによる健康への影響については、日本をはじめ各国や国際機関でも長年に渡り研究されていますが、特に悪影響は認められていません。
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このページの担当は 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当 です。