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がんの死亡率

図7 がん75歳未満年齢調整死亡率推移 「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」

がんの75歳未満年齢調整死亡率は減少を続けており、都においては、全国平均をやや下回っています。

年齢調整死亡率とは(国立がん研究センターがん対策情報センター)
 もし人口構成が基準人口と同じだったら実現されたであろう死亡率のこと。
 がんは高齢になるほど死亡率が高くなるため、高齢者が多い集団は高齢者が少ない集団よりがんの粗死亡率が高くなります。そのため仮に2つの集団の粗死亡率に差があっても、その差が真の死亡率の差なのか、単に年齢構成の違いによる差なのか区別がつきません。そこで、年齢構成が異なる集団の間で死亡率を比較する場合や、同じ集団で死亡率の年次推移を見る場合にこの年齢調整死亡率が用いられます。
 年齢調整死亡率は、集団全体の死亡率を、基準となる集団の年齢構成(基準人口)に合わせた形で求められます。基準人口として、国内では通例昭和60年(1985年)モデル人口(昭和60年人口をベースに作られた仮想人口モデル)が用いられ、国際比較などでは世界人口が用いられます。
 年齢調整死亡率は、基準人口として何を用いるかによって値が変わります。年齢調整死亡率は、比較的人口規模が大きく、かつ年齢階級別死亡率のデータが得られる場合に用いられます。

年齢調整死亡率
={[基準人口(昭和60年モデル人口)観察集団の各年齢(年齢階級)の死亡率×基準人口集団のその年齢(年齢階級)の人口]の各年齢(年齢階級)}の総和/基準人口集団の総人口(通例人口10万人当たりで表示)

※壮年期死亡の減少を高い精度で評価するため「75歳未満」の年齢調整死亡率が用いられます。

全国/東京都 総数男性女性

図8 都道府県別がん年齢調整死亡率(75歳未満) 「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」

 東京都は、死亡率が高い方から数えて、総数では47都道府県中24位、男性では25位、女性では18位となっています。

(1)総数

(2)男性

(3)女性

図9 がん部位別年齢調整死亡率の推移(75歳未満) 「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」

 全国、東京都とも、各部位、男女別の75歳未満年齢調整死亡率の推移に大きな傾向の違いは見られません。共通した特徴として、全国、都、男女とも「胃がん」、「肝がん」による死亡率が他のがん種よりも大きく減少傾向にあると言えます。

(1)全国 男性

(2)東京都 男性

(3)全国 女性

(4)東京都 女性

図10 がん部位別年齢階級別死亡率 「平成28年人口動態統計(厚生労働省)」

 がんによる死亡率は年齢が上がるにつれて高くなり、概ね60歳前半辺りから顕著に高くなります。男女ともどのがん種でも概ね同様の傾向を示していますが、女性の「乳がん」による死亡率が、40歳代後半から60歳代前半にかけて、他のがん種よりやや高くなっています。

(1)全国 男性

(2)全国 女性

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