海外で、セレンやクロムが高濃度に含まれたサプリメントによる健康被害の報告があると聞きましたが、本当ですか?【食品安全FAQ】
回答
- 2008年、アメリカの政府機関が、ある特定のダイエタリーサプリメントにセレンやクロムが高濃度に含まれており、健康被害が報告されていると注意喚起しました。
- 日本では、アメリカのような事例は報告されていません。
- ただし、日本人の通常の食事で、セレン、クロムが不足することはありません。サプリメントの摂取によるセレンやクロムの過剰摂取に注意しましょう。
詳細
アメリカでは、セレンやクロムを含むサプリメントで健康被害
- アメリカでは、2008年に政府機関が、ある特定のダイエタリーサプリメントにセレンやクロムが高濃度に含まれていて、脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛などの健康被害が報告されていると注意喚起しました。
- 製品を検査した結果、最も多いもので1回摂取量中に40,800マイクログラムのセレンが検出され、クロムは3,426マイクログラムが検出されました。
事業者の方へ
- セレンやクロムを含むサプリメントを取り扱う場合は、摂取目安量が「日本人の食事摂取基準」を超えることのないように設定するとともに、過剰に摂取しないよう消費者の方への情報提供に努めてください。
参考ホームページ
東京都健康安全研究センター「ミネラル補給用サプリメントのミネラル含有量調査」
東京都健康安全研究センター年報 第57号 2006
東京都健康安全研究センター「ミネラル補給用サプリメントの含有量調査 セレンの分析」
東京都健康安全研究センター年報 第58号 2007
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このページの担当は 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当 です。