小さながんはしこりとして触れません。
自覚症状がなくても、40歳になったら2年に1回定期的に乳がん検診を受診することが大切です。
実際の乳がん検診はどんなもの?
「要精密検査」と結果が出たらどうする?
適切な検診方法に必要な項目って?
検診を受けるには?…をチェック!
乳がん検診では、質問(問診)とマンモグラフィ検査※を行います。
※がんの死亡率減少効果が認められている検診項目です。マンモグラフィ検査とあわせて視触診を行うこともあります。乳がん検診の流れ
質問(問診)では月経及び妊娠等に関する事項、自覚症状の有無、検診受診状況などを聞かれますので、あらかじめ準備しておくとよいです。
マンモグラフィ検査では、乳房専用のエックス線装置で、左右の乳房を片方ずつ挟み、乳房を圧迫して平坦にしてエックス線写真を撮ります。
撮影に支障のないよう、髪が長い場合は束ね、ネックレスなどは外し、汗や制汗パウダーなどは拭き取っておくとよいです。
圧迫する時間は片側数十秒ほどで、個人差はありますが、乳房の圧迫により痛みを感じることもあります。月経前1週間を避けると痛みが少ないと言われています。
圧迫して乳房を押し広げれば、異常を見つけやすくなり、また放射線による被ばく量も減らすことが可能です。リラックスして受けましょう。
新型コロナワクチン接種後の副反応として、新型コロナワクチン接種後、接種した側の腋窩リンパ節が腫れることが報告されています。
これは抗体を作成するために免疫機能が働いている兆候なので、病気はではなく、心配はいりません。
日本乳癌検診学会 から「乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)への対応の手引きVer.3.0」が示され、ワクチン接種後の乳がん検診について、必要以上に間隔をあけることを推奨しない。可能であれば乳がん検診は、ワクチン接種から4~6週間の間隔をあけることを考慮してもよいとされています。
検診結果は、基本的には1か月以内に受け取ることができ、郵送で届く場合と、受診して医師から説明を聞く場合があります。
検診結果は、「精密検査不要」か「要精密検査」のどちらか一方です。
検診だけでは、乳がんを診断することはできず、より詳しい検査が必要です。精密検査が必要と書かれていても、「要精密検査=がん」ではありません。乳がんの精密検査を実施できる医療機関を必ず受診しましょう。
異常がなかった場合でも、2年に1回定期的ながん検診の受診が大切です。
区市町村が実施する検診は、各区市町村が指定する検診機関や医療機関等で受診することができます。
・女性の医師や技師のいる医療機関を選べる場合もあります。
・数千円かかる費用の大部分を区市町村が負担し、一部自己負担(無料~2,000円程度)で受けることができます。
受診券が区市町村から届く場合と、ご自身で申し込む場合がありますので、詳しくはお住まいの区市町村のホームページなどでご確認ください。
区市町村の乳がん検診は、がん検診による死亡率が減少する効果があると科学的に評価された方法で実施することになっており、国の基準に基づいて、次の項目を満たしていることが求められています。これらは、がん検診が適切な方法で行われるのに必要な項目です。
職場でがん検診を提供している場合もありますし、検診を行っている医療機関もありますが、いずれも任意で提供される医療サービスです。費用は職場から助成が出ることもありますが、基本的には全額自己負担です。
職場の検診や医療機関での検診を選ぶ場合は、上記の<適切な乳がん検診に必要な項目>を充たしているか参考としてください。