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花粉の種類と説明花粉くん

スギ

スギの花芽は、6月ごろから形成され始め、11月ごろ成熟します。その後、休眠状態に入り、冬の寒さを一定期間受けると休眠から覚め、開花に向けて準備を始めます。

【雄花】枝の先端部分に形成されます。ここから花粉が放出されます。

● 飛散時期
2月上旬から4月下旬まで
● ピーク時期
3月頃

大きさは1mm の30分の1くらい(30-40㎛)で、パピラと呼ばれる突起が特徴的です。たくさん集まると黄色く見えます。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ヒノキ

ヒノキの花芽は、夏の初めごろから形成され始めます。花粉の飛散はスギ花粉より約1か月遅くなります。

【雄花】枝の先端部分に形成されます。ここから花粉が放出されます。

● 飛散時期
3月中旬から5月中旬まで
● ピーク時期
3月下旬から4月頃

大きさは1mm の35分の1くらい(28-34㎛)です。
わずかにスギより小型ですが、スギにあるパピラがヒノキにはありません。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

カモガヤ(イネ科)

● 花期:
5~7月ごろ
● 生育:
道端や草地

別名は、オーチャードグラス。
牧草として栽培されていますが、野生化したものもよくみられます。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ネズミホソムギ (イネ科)

● 花期:
5~7月ごろ
● 生育:
河川敷や公園など

別名は、イタリアンライグラス。
ネズミムギとホソムギの交雑種で、牧草として栽培されているものが、野生化しました。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ススキ (イネ科)

● 花期:
8~10月ごろ
● 生育:
山野

別名は、尾花、萱、茅。
「秋の七草の1つ」多年草で、高さ1~2mに達し大きな株立ちとなって大きな群落となり、ススキの原を作ります。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

カナムグラ

● 花期:
8~10月ごろ
● 生育:
道端や荒れ地など

別名は、ジャパニーズホップ。
蔓性の草で、葉や葉柄に下向きの刺があります。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ブタクサ

● 花期:
8~10月ごろ
● 生育:
道端や河原

別名は、ラグウィード。
秋の花粉症の原因となることが多く、午前中に飛散します。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ヨモギ

● 花期:
8~10月ごろ
● 生育:
市街地、道、堤防など

別名は、モチグサ、エモギなど。
多年草であるため、1年草のブタクサより、繁殖は旺盛です。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

ハンノキ

● 花期:
1~3月ごろ
● 生育:
山野の低地、湿地、沼に自生

別名は、ハン(榛)、ヤチハンノキ(谷地榛の木)。飛散時期がスギ・ヒノキと重複するため、見逃されやすいと言われています。

※花粉の色は測定用に染色したもので、本来の色ではありません。

草の花粉にも御注意!

スギやヒノキの花粉は飛散距離が非常に長いのに対し、夏から秋に飛散して花粉症の主原因となる草木花粉は、飛散距離が短く、その植物がはえている周辺でのみ飛散するのが特徴です。そのため、それぞれの花粉の飛散時期をしっかりと把握し、花粉の飛散時期である植物が生えている空き地や河原には、近づかない事が大切です。9月から10月はイネ科花粉に加え、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの飛散花粉数が多くなってきます。これらの植物には、近づかないようにご注意ください。

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