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高齢者の肺炎球菌感染症の定期予防接種について

高齢者の肺炎球菌感染症(厚生労働省リーフレット)

こちらのリーフレットはダウンロードして使用可能です。

肺炎球菌とは

肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれる細菌で、唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
肺炎はわが国の死亡原因の第 5 位となっています。また、日常的に生じる成人の肺炎のうち1/4 ~ 1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。

定期接種の対象者について

2024(令和6)年度以降は1,2、もしくは3の方が定期接種の対象です。
対象者1:65歳の方
対象者2:60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方
対象者3:60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

接種費用の補助について

区市町村長が行う、高齢者肺炎球菌ワクチン接種にかかる被接種者の実費負担額の軽減を図る事業に要する経費のうち、定期接種に要する経費及び本事業の周知等のために要する経費を、都が補助しています。
詳細はお住まいの市区町村にお問い合わせください。

よくある質問

Q1.肺炎球菌感染症とはどんな病気ですか?

A1.肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

Q2.高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンにはどのような効果がありますか。

A2. 肺炎球菌には 90種類以上の血清型があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。この23種類の血清型は成人の侵襲性肺炎球菌感染症(※)の原因の約4-5割を占めるという研究結果があります。「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」はこの23種類の血清型の侵襲性肺炎球菌感染症を4割程度予防する効果があります。
※侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことをいいます。

Q3.高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種は何歳で受けられますか?

A3. 2024年4月以降は、以下の1,2または3の方が定期接種の対象です。但し、すでに「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがある方は、対象とはなりません。
1:65歳の方
2:60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方
3:60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
※65歳を超える方を対象とした経過措置は2024(令和6)年3月31日に終了

Q4.高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種で使用できるワクチンは何ですか?

A4.「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を1回接種します。

Q5.既に「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがありますが、定期接種を受けられますか?

A5. 既に「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種したことがある方は、定期接種の対象とはなりません。

Q6.過去に肺炎になったり、肺炎球菌感染症にかかったりしたことがあるのですが、定期接種の対象者になりますか?

A6. 肺炎は様々な原因でおこり、また肺炎球菌には多くの血清型がありますので、過去に肺炎や肺炎球菌感染症にかかっていても、定期接種の対象になります。

Q7.肺炎球菌ワクチンの接種対象年齢において、病気にかかって長く療養していたために、接種を受けられずに対象年齢が終わってしまった場合、どうすればいいですか。?

A7. 接種対象年齢において、長期に渡り療養を必要とする病気にかかっていたために、定期接種を受けることができなかったと認められた場合、長期療養特例として定期接種を受けることができます(この場合、接種可能となった日から1年以内に接種を受ける必要があります。)。特例に該当するか否かについては、医学的な判断が必要です。詳細についてはお住まいの市町村にお問い合わせください。

Q8.「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種することにより、どのような副反応の発生が想定されますか?

A8. 稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等が報告されています。その他、以下のような副反応の報告があります。

報告頻度5%以上1~5%1%未満頻度不明 注)
全身症状 倦怠感、違和感、悪寒、発熱ほてり無力症
筋・骨格系 筋肉痛 関節痛、
関節炎CK(CPK)上昇
注射部位疼痛、熱感、腫脹、発赤硬結掻痒感可動性の低下
精神神経系 頭痛 感覚異常、熱性痙攣、浮動性めまい
呼吸器  咽頭炎、鼻炎 
消化器  悪心嘔吐、食欲減退
血液   リンパ節症・リンパ節炎、白血球数増加
皮膚  皮疹蕁麻疹、多形紅斑
その他 ALT(GPT)上昇腋窩痛血清病、CRP上昇

注)自発報告あるいは海外において認められている
※ 新製剤及び旧製剤で認められた副反応を記載

Q9.「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」の接種歴があるのに、誤って再接種してしまいました。健康被害が発生する可能性はありますか?

A9. 過去5年以内に、「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を接種されたことのある方が、再度接種された場合、注射部位の疼痛、紅斑、硬結等の副反応が、初回接種よりも頻度が高く、程度が強く発現するとの報告がありますので、接種歴を必ず確認して接種を受けてください。

Q10.もし肺炎球菌ワクチンの定期接種により、重い副反応が起きてしまった時はどうすればいいですか?

A10. 定期接種を受けたことにより、健康被害が発生した場合には、救済給付を行うための制度があります。詳細についてはお住まいの市町村にご相談ください。

Q11.沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)及び沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)は、定期接種として使用することができますか?

A11. 高齢者の肺炎球菌感染症については、定期接種に位置づけているワクチンは「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」のみであり、その他のワクチンは定期接種としては使用できません。

Q12.過去に沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)及び沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)を接種したことがありますが、定期接種を受けられますか?

A12. 過去に沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)及び沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)を接種したことがある場合でも、「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」を定期接種として受けることができます。

Q13.高齢者の肺炎球菌の定期接種はどこで受けられますか?

A13. 定期接種の実施主体は市町村になります。お住まいの市町村にお問い合わせください。

各区市町村の担当部署について

外部リンク

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。高齢者の肺炎球菌感染症(厚生労働省ホームページ)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。高齢者の肺炎球菌感染症(厚生労働省リーフレット)

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お問い合わせ

このページの担当は 感染症対策部 防疫課 防疫担当(03-5320-5892) です。

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