結核について
最近の結核の特徴
結核の患者数は、最近では減少傾向にはありますが、東京都の2021年統計では、1,429人の結核患者が新たに発生しています。このうち65歳以上は全体の56%を占めています。
結核ってどんな病気?
結核は「結核菌」という菌が身体の中に入ることによって起こる病気です。
結核の患者さんが咳をしたしぶきには、結核菌が含まれていることがあります。
それを周囲の人が吸い込むことにより感染(空気感染)しますが、多くの場合は、結核菌が身体に入っても身体の抵抗力により追い出されます。
結核菌が追い出せずに体内に残っている状態を「感染」といいます。
感染を受けた後、結核菌が体の中で活動しはじめると病巣ができ、咳や痰、発熱などの症状が現れます。
これを「発病」といいます。
普通は感染した人の10人に1人か2人が結核を発病するといわれています。
結核は薬を飲めば治る病気です
結核は、症状に合わせて複数の「抗結核薬」を最低でも6か月以上飲み続ける必要があります。
症状が重い場合や人に感染させるおそれがある場合は入院が必要になりますが、多くの場合、仕事や勉強を続けながら治療が受けられます。
結核を予防するための注意
何といっても日頃の健康管理が大切です。
身体の抵抗力を落とさないために健康づくりの3本柱である、運動・栄養・休養をバランスよく取り、健康の維持につとめることです。
また、定期的に健診を受けることも大切です。
万一、咳などの症状が2週間以上続く場合は、医療機関に早めに受診をして胸部エックス線検査を受けましょう。
結核患者さんと接触のあった方へ
保健所で健診を実施します。
保健所では、患者さんと接触があった人のうち、健診を実施する方とその内容を決めます。健診を実施する方には、保健所からご連絡をいたします。(この健診は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第17条により実施されます。)ご心配な方は、保健所へご相談ください。
結核の定期健康診断について
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第53条の2の規定により、学校、病院・診療所、助産所、介護老人保健施設、社会福祉施設等は下記のとおり結核の定期健康診断を実施し、保健所に報告しなければなりません。
結核の定期健康診断は、結核のり患率が高い者や結核を発病すると周囲に感染させるおそれが高い者等に対する健康診断の実施を義務付けることにより、結核を早期に発見し、集団感染を防ぐことを目的としています。
結核発生届
結核医療費公費負担申請書
結核関係の刊行物(東京都保健医療局)
東京都福祉保健局が作成した結核の基礎知識に関するパンフレットの他、患者さんや患者さんの周囲の方向けパンフレット等の資料が、日本語だけでなく多言語で掲載されています。また、医療機関や高齢者施設等における結核対策の手引きも掲載されています。ご活用ください
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お問い合わせ
このページの担当は 多摩小平保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。
