エイズの知識
エイズとはどんな病気ですか?
エイズとは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)というウイルスが体の中に入ることによって起こります。
体の中に入ったHIVは、人間の免疫力を低下させ、その結果、様々な感染症などにかかりやすくなります。
感染したらすぐに症状が出るの?
HIVは、感染しても症状がない時期が長いことが特徴です。
この期間はキャリアといって自分でも知らないうちに他の人に感染させてしまうおそれがあります。
個人差はありますが、10年から15年症状が現れないこともあり、その後、免疫力が低下すると、カリニ肺炎や口腔カンジタ症などの病気が現れます。
この特定の症状が現れた時期からエイズといわれるようになります。
HIV/エイズの最近の特徴は?
平成29年は全国において、HIV感染者・AIDS患者を合わせた新規報告件数は1,389件(前年1,448件)でした。
HIV感染者の72.6%、AIDS患者の54.7%が同性間性的接触によるものでした。
HIV感染者は、20歳代と30歳代の合計で64.4%を占めています。
HIV/AIDSと重複感染の多い「梅毒」の平成29年の患者報告数は5,820件で感染症法に基づく調査が始まって以来、最高となりました。特に20歳代女性の割合が増加しています。
HIVはどうやって感染するの?
HIVは、主に、精液、膣分泌液や血液を介して感染します。
その方法としては
- 性的接触
- HIVに感染した母親から赤ちゃんへの感染
- 血液を介しての感染(針刺し事故や注射の回しうちが原因です)
等が挙げられます。
日常生活(例えば、人の汗、咳、くしゃみ、握手、トイレの便座など)では感染しません。
しかし、人の血液等(カミソリ、歯ブラシ、ピアスの共有をしない)に直接触れないようにすることは、生活の中では大切です。
治療方法は?
残念ながら、エイズを完全に治す薬はまだ開発されていません。
しかし、病気をコントロールし、進行を遅らせる薬はあります。
もし感染していたら、早めに適切な治療を受け、できるだけエイズの発症を遅らせることが大切です。
お問い合わせ
このページの担当は 多摩小平保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。
