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チフス菌、パラチフスA菌

菌の特徴は

 腸チフスはチフス菌、パラチフスはパラチフスA菌によって起こる感染症です。
 昭和の初めから終戦直後にかけて、わが国の代表的な伝染病でしたが、その後、患者数は急激に減りました。 国内で発生する患者の大部分はアジア地域・アフリカ等からの帰国者ですが、国内での感染例も見られます。

どのようにして感染しますか

 これらの感染症は人に限って起こり、患者や症状の無い感染者の便により汚染された食品や水を介して、口から入ることによって感染します(経口感染)。
 感染するのに必要な菌量が他のサルモネラによる胃腸炎に比べて少量でも発病するといわれています。原因になった食品の例として、カキ等の貝類の生食や豆腐、サラダなどがあります。

どんな症状ですか

 潜伏時間はチフス菌で3日〜3か月(通常1〜3週間)、パラチフスA菌で1〜5週間(通常10〜14日)で、38℃以上の高熱を伴って発症しますが、特徴的な症状がないため、診断が難しい場合も少なくありません。
 徐脈(脈が遅くなる)、バラ疹(バラの花の様に見える赤い斑)、脾腫(脾臓がはれる)などの症状を起こします。

参考資料


このページは東京都保健医療局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。


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