日本には、ステージ3の患者さんが約1000万人、すべてのステージを合わせた患者さんは約1330万人いると推定されています。日本人の8人に1人がCKDといわれており、とても身近な病気だといえるのです。
CKDは放置して、腎機能のさらなる低下を来すと、透析が必要な腎不全まで進行するだけでなく、心筋梗塞や脳卒中などを発症する危険性も高くなることがわかってきました。日常生活が大きく制限される可能性があり、十分な注意が必要です。
CKDは、適切な治療をすることにより、悪化を防ぐことが可能な病気です。まずはご自分のステージを把握してください。かかりつけ医に治療が必要な段階だと言われた場合には、自覚症状がなくても、治療を継続することが腎機能のさらなる悪化を予防するために大切です。また、かかりつけ医に専門の医療機関の受診を勧められたら、必ず受診しましょう。